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アダルトチルドレン

”私”の新たな物語を紡いでいく

アダルトチルドレン   2023/09/09 (土)  12:50 PM

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。アダルトチルドレンを背景とする問題は、機能不全家族が背景にあると感じております。

 

上の世代からのトラウマの問題が下の世代に落とし込まれ、トラウマの世代間連鎖が起こっている事がよくあります。

 

「ご自分の問題」って思っていたけれど、ご自身と親との関係の問題が浮上していくと、それとは違った物語が浮上してくるかも知れません。

 

母親は自分よりも他の兄弟を大切にし、そして自分は親から愛されなかったという経緯があるかも知れません。

 

小さい頃、「自分がいけないから愛されない」と「自分の問題」と捉えてしまっているかも知れません。だけれども「家族」という枠組みでその問題を眺めた時、また別の物語が浮かび上がってくるのですよね。

 

母親自身が、ご自分からすると祖母との関係で葛藤を抱えていた。祖母から否定されて育ってきた。母自身がネグレクト状態の中で幼少期を過ごしたという経緯が、上の世代の物語として流れていたりします。

 

幼少時代、祖母との関係で葛藤を抱えて大人になって、ご自分が母親となり、目の前の娘の姿を眺めた時、どうしても母親自身の抱えているトラウマが触発されてしまって、母は娘を愛する事が出来なくなってしまう。

 

「子供に対して怒りがどうしても湧いてしまう」、「子供を愛する事が難しい」などの問題の背景には、母親自身がトラウマを背負って生き抜いて来たという事が良くあります。

 

「あの親のようになるまい」と強く願っていても、トラウマの問題となってしまった場合、どうしても親の着ぐるみを着てしまい、同じになってしまうという事が起こってくるのです。

 

上の世代からの家族関係を読み解いていくと、上の世代からトラウマが落とし込まれて、世代間連鎖を起こしていたのだなという新たな物語が見えてくるのです。

 

そして新たに「どうしたらご自分が楽になれるか?」という解決のヒントも見えてくるかも知れません。

 

そんな事が浮き彫りになってくるにつれて、次第に世代間連鎖の問題から解放されていくステップが見えてくるのですよね。

 

”私”の新たな物語が紡ぎ出されていくのです。そのステップは色々な可能性をある物語なのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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