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HSP

HSP(Highly Sensitive Person)
とは

アメリカのユング派の心理療法家エレイン N・アーロン(Elaine N.Aron)は、感受性や共感性が敏感で、対人関係にやすらぎを覚えることができず、自己評価も低くいつも疲弊している人を、 HSP(highly sensitive Person)/HSC(highly sensitive Child)と呼び、心理学的な概念として提唱しました。

 

アーロン自身が過敏な人で生きづらさを感じていたことから「敏感すぎる人」をテーマに研究をしたそうです。 

 

HSPは人口の20%(5人に1人)と言われています。 

こんな傾向に心当たりはありませんでしょうか。 

 

  • 1. 人から誘われると断ることができない。
  • 2. 他者に共感するあまり、
    振り回されて人間関係に疲れている。
  • 3. ちょっとしたことで動揺してしまう。
  • 4. ミスはないかと人一倍に気をくばる。
  • 5. たくさんのことを一度に頼まれると
    パニックなってしまう。
  • 6. 音・光・匂いに敏感で苦痛な時がある。
  • 7. 結果を出すために過剰に頑張って
    しまう。
  • 8. 自己批判ばかりする。
  • 9. 芸術作品に感動しやすく深く理解する。
  • 10. カフェインに過敏に反応する。

HSPセルフチェック質問紙

以下の質問で、HSPの自己診断ができます。12個以上「イエス」と回答された場合、HSPの気質が高いとされます。

 

●HSPセルフチェック質問紙 

  • 1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
  • 2. 他人の気分に左右される
  • 3. 痛みにとても敏感である
  • 4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
  • 5. カフェインに敏感に反応する
  • 6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  • 7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
  • 8. 騒音に悩まされやすい
  • 9. 美術や音楽に深く心動かされる
  • 10. とても良心的である
  • 11. すぐにびっくりする(仰天する)
  • 12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
  • 13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
  •  (たとえば電灯の明るさを調節、席を替える等)
  • 14. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
  • 15. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
  • 16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  • 17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
  • 18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
  • 19. 生活に変化があると混乱する
  • 20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  • 21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  • 22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • 23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

 

『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』 

 

エレイン・N・アーロン [著]・冨田香里 [訳] 講談社 / ソフトバンク文庫から引用 

HSPの特性(DOES)

アーロンは、以下の4つの特性が強いとHSPの傾向があると述べ、4つの特性の頭文字を取って「DOES」と呼んでいます。 

 

1. 情報処理の深さ(Depth of processing) 

ひとつの事にじっくりと時間をかけて真摯に取り組むため、 感覚刺激を過剰に処理する結果、疲弊してしまう。 

 

2.刺激の感じやすさ(Over stimulated)

人は意味がない刺激に対し心のフィルターを通さずに、受け取らないようにします。その刺激の中で必要な情報を受け取ります。HSPの方々は感受性が高く、この情報の取捨選択が難しくなってしまう傾向があります。よって外界からの刺激を処理するにあたり、一度に多くの情報を処理しないといけなくなってしまう為に疲弊してしまうことがあります。

 

3. 情緒的反応と高い感受性
(Emotional reactivity and high empathy) 

人の感情や思考を読み取ったり、思いやりが深く相手との関係において感情移入してしまう為、他者との境界線を越えてしまい対人関係で問題に巻き込まれやすくなってしまう。 高い共感能力、豊かな感受性をもっているため芸術を深く理解できる特性がある。 

 

4. 微細な刺激に対する感受性
(Sensitivity to subtle stimuli)

音、匂い、光、人からの言動などに対し人一倍敏感になってしまう為、まぶしい光、食品やカフェインなどの刺激物、芳香剤の匂い、車のクラクションなどに苦痛を感じたり、他者の何気ない一言をいつまでも忘れることができず、苦しんでしまう。 

HSPの才能と可能性の発見

HSPの方には、他者への共感性の深さ、危険や恐怖を素早く察知する予知能力や気づきの速さ、芸術への深い理解と感受性などの高い能力があります。 

 

アローン博士は、HSPの「敏感さ」は天から与えられたギフト、才能と言います。創造的、かつ豊かな人生を送るために不可欠な要素であります。

実際に、アインシュタインや作家のカフカ、漱石、ゴッホはHSPだったと言われています。

 

しかし社会では、 HSP気質の方を「敏感すぎる、細かい、丁寧すぎる」などとネガティブな傾向にとらえるため、HSPの方は健全な自己肯定感を持つことができず、生きづらさを感じてしまいます。しかしそれはもしかしたら周囲からのあなたの才能への嫉妬かもしれません。 

 

面接では短期間で効果を期待できるFAP療法を用い、治療をご提案させて頂きます。本来眠っている「力」を生かし「楽しく自由に生きる”私”」と出逢えるよう、誠心誠意ご対応させて頂きます。 

 

●HSPはアダルトチルドレン(AC)複雑性PTSD等の問題とリンクする場合が考えられます。FAP療法についてと合わせてお読み頂ければと思います。

 

最後に

HSPの特性等についてご説明致しました。

当相談室ではHSPに対するカウンセリングを行っております。

ご来室される方々はHSP的な繊細さの問題から解放され、本来ご自分が求めている事を中心に生きるようになられます。

 

ご希望の方はお気軽にご連絡を頂ければと存じます。