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モラルハラスメント

モラルハラスメントとは 

モラルハラスメント(仏語 harcèlement moral:アルセルマン・モラール)という言葉は、日常化している言葉や態度による精神への暴力によって、心に傷を受け続けている被害者を問題視し、こうした被害者を救済すべく生まれた言葉です。見えやすい身体への暴力とは異なります。 

 

フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌはその提唱者です。 夫婦間や職場の上司と部下の間で頻発するハラスメントのひとつです。 

暴言、不機嫌な顔、無視、睨む、罵倒、嫌味を言うなどが当てはまります。 

モラルハラスメント 見えない暴力 

言葉や態度による精神への暴力は、周りにいる人には「見えない暴力」となります。 

 

精神(こころ)で感じていることを、自分の心から外側へ表出する作業は とても難しい作業かも知れません。ついつい「自分ひとりでなんとかしなければ」とか「ほかの事で紛らわそう」といった解決策を選んで、本題に直面せず現状を維持することにお金と時間を浪費してしまいます。もしも本題に入れば、根本から楽に生きられる爽快感を味わえるにもかかわらず、向き合うことが難しくなっているかも知れません。

 

自分の中の心のわだかまり、不快感、異物感、何か・・・な感じなどなど 。人間はこの点をピタッと表現するのがとても不得手な生き物かも知れません。 それだから「共感」という作業に悪戦苦闘するのだと感じます。 

 

相手への共感も自分への共感も、そのどちらも本当に難しいものです。 このように心や精神は「見える化」しにくい部分であるため、そこで暴力を受け続けることは 第三者への説明も困難にするかも知れません。また、加害者は話術を巧みに使い、被害者を言いくるめたり、掌を返して一時しのぎの愛情表現を見せたらどうでしょうか。 

 

たとえば、 

片づけを後回しにして、雑然とするキッチンを見た夫がそれを不快に感じ「バタン!」と大きな音を立てて自分の部屋のドアを閉めます。 

 

「怒っているのかしら?」そんなメッセージに感じられます。 

 

その1時間後に、夫は好きなデザートをコンビニで買ってきてくれたと思ったら 「俺もビール買いたかったんだけどさあ」といって、自分だけがちゃんとせずに美味しいものを食べている というメッセージに思え、デザートが不味くなる。食べ終わった後、罪悪感からビールを買ってくると、夫は「 有難いんだけど、安い発泡酒でいいのに、50円も高いじゃないか」とわずかな金銭管理について語りはじめる。 

  

こんな夫婦関係で日常生活を続けてゆくと、被害者は「罪悪感」を持つ役割を与えられます。 何の役割もなく退屈しているよりも、人間はたとえそれが不快なものでも一度役割を持つとそこに居続ける習性があります。そして、適度に報酬を出されると「こんな罪悪感を背負い込む役割でも間違っていなかったんだ」などと判断しはじめるかも知れません。

モラルハラスメント パートナーの実像に出逢えない苦しみ 

モラハラによって、夫婦間は対立する「加害者」と「被害者」の様な関係性になっていませんでしょうか? 

    

・配偶者への暴言が多い 

・配偶者の意見を聞かない 

・自らの間違いを認めない 

・子どもを味方につけて一方の配偶者を悪人に仕立て上げる 

・うるさいくらいの金銭管理を相手に強いる 

・生活費を渡さない 

 

これらが当てはまれば、冷静な判断が成立しない夫婦関係でお互いを見失っているといえるかも知れません。

 

夫の、あるいは妻の「本当の実像に出会えていない」。そのような夫婦関係に陥っているといえます。

 

優しかった頃の夫あるいは妻を、面影としてお互いが封じ込め 凍結してしまった状況かも知れません。「ご夫婦の本来の姿」を開封解凍しなければなりません。 

  

モラルハラスメント「・・・けれども・・・」という心の声 

これら言葉や態度の間接的暴力により、相手は自己肯定感を失い、自分の言い分が うやむやにされ、「否定されてもしかたないのかもしれない、けれども・・・」という思いが 心の奥深くに澱として蓄積してしまうかも知れません。

 

この「けれども・・・」の「・・・」を言語化し、身体に共鳴させ、感情鈍麻と自責癖を解放することがカウンセリングで必要となるかも知れません。

 

そのため加害者からの巧みな愛情表現や話術の罠を一旦カッコの中に入れ 、「これはわたしへの言葉ではない、本人が楽するための言葉だ」と思えるようになることが重要かも知れません。 

  

もしかすると、この「・・・」のところに気がつかれていない場合もあるかも知れません。今ここにいるご自分には、「一体どういう問題があり、どう対処すればよいか?」、 「どうしたいのか」といった「内省」する事が難しくなっている場合もあるかも知れません。

 

何となくわかっていることは動悸、めまい、頭痛、肩こり、腰痛といった体への不快感や抑うつ過度の緊張感、情緒の乱れといった心の不快感などです。 数時間、数日、数年経ってから、あの時のことが突如思い出され、怒りの感情にとらわれたりするかも知れません。

モラルハラスメント トラウマの再演  

度を越えた支配や管理で配偶者の自由を許さず、暴言によって自分よりも劣った者として相手を攻撃する。こうした人間関係が当たり前であると思い込ませてしまう小集団が「家族」かも知れません。そして家庭空間は独特の躾、道徳観が育まれる閉ざされた空間かも知れません。 

  

それは、家庭の外の社会では通用しませんから、より一層特別な関係となります。 この「特別なマイナスの関係」を維持できることが夫婦の絆や愛情にすり替わってゆきます。外では模範的で、優しく、人当たりがよく、親切ですが、これをやっている本人にストレスがかからない訳がありません。 

 

ストレスのガス抜きが何かしらの趣味に走れればよいのですが、家庭内で「特別なマイナスの関係」を求めることに走ってしまうと配偶者はたまりません。 

  

配偶者は例えば自分への暴言に心から賛成できませんから、モラハラ人間を決して褒めたり尊敬したりが心からできません。無表情か仕方ないといった表情で渋々モラハラ人間の言うことに服従しているかもしれません。 

 

モラハラ人間は自分が尊敬されていないことを心の何処かで知っています。しかしそれが確認できないため、何度も何度もサディスティックに相手への暴言や不快な態度を繰り返して自分の正しさや配偶者との特別な関係や愛情を確認しようと、もがき苦しんでいます。 

 

それは過去に親から受けた虐待の記憶を夫婦で「トラウマの再演」をしていたりしている場合があるかも知れません。 

    

宝ではないけど宝のように捨てることのできない厄介な記憶 

「これって宝なの?」 

 

本人にもわからず 、そんな「トラウマの再演」によってモラハラ人間は動かされているのかもしれません。 

モラルハラスメント 協力し合える関係の喪失  

・暴言、不機嫌な顔、無視、睨む、罵倒、嫌味を言う 

・配偶者への暴言が多い 

・配偶者の意見を聞かない 

・自らの間違いを認めない 

・子どもを味方につけて一方の配偶者を悪人に仕立て上げる 

・うるさいくらいの金銭管理を相手に強いる 

・生活費を渡さない 

 

「家庭」とは、こんな場所だったのでしょうか ?

「家族」とは、こんなことを目指しているのでしょうか? 

  

こうして列挙してみると、本来協力して相互に愛し合い、助け合い、尊敬し合うといった夫婦間の思いは搔き消され、家庭内は相手を敵視した場に様変わりしていることに対して 「われわれ夫婦はいったい何をやっているんだろう?」という視点を完全に失っているかも知れません。

 

こうした判断力も自暴自棄である点から、トラウマの支配が影響をしている可能性があります。自暴自棄は楽しさや幸福感に牙を向け破滅する自分が大好きです。自暴自棄はトラウマの症状のひとつでもあります。

 

当相談室では、ご家族関係が本来求めていらっしゃる方向へ向かうよう、カウンセリングをご提案いたしております。家族が互いを認め合い、一体感と調和の感覚で力を合わせていかれるよう誠心誠意サポートさせて頂いております。

最後に

モラルハラスメントについてご説明致しました。

当相談室ではモラルハラスメントについてのカウンセリングを行っております。

ご希望の方はご連絡を頂ければと存じます。

 

●カウンセリングをご希望の方はこちらからご予約頂けます。