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カサンドラ症候群

”私”が楽な立ち位置で生きる

カサンドラ症候群   2022/03/31 (木)  8:48 PM

先日、園芸屋でバジルを購入しました。バジルを見ると段々と暖かくなっているのだな~って事を実感します。

 

これから夏にかけてトマトを植えるので、色々と重宝しそうです。来週辺りには20度を超えるようなので、中玉トマトの種を撒こうと思います。

楽しみです。

 

何となくこの仕事をするようになって、非常に心って目に見えないけれど、「理解する・理解される」って事は非常に大きいのだな~って思う事があります。

 

昔、アルコール依存症の病院で勤務している時、ある興味深い事を師匠から学んだのでした。それは相手が5のレベルの感情をアプトプットしたら、こちらも5のレベルで相手に反応する事で、患者さんが「う~ん、最初はイライラしていたけれど、まあいいかな?」って感じるというのです。

 

相手と同じレベルで理解して共感していく事で、不快感が打ち消されて「まあいいか〜」って感じの一体感の状態になって次に進めるのですよね。

 

「非常に興味深いな〜」って思いました。

 

この点に関連する事としてパートナーとの関係性で起こる問題が、カサンドラ症候群かもしれません。

 

カサンドラ症候群とは、1988年にR.R.シャピラというユング派心理療法家によって定義されています。情緒性に乏しいパートナーとのかみ合わない人間関係で心身の苦しみを抱えてしまい、その苦しみを第三者に説明しても取り合ってもらえない状態を指します。

 

家族や家庭という「くつろぎ」や「団欒」の場で、「やさしさ」や「思いやり」を失ってしまう苦しみは、孤独感や寂しさを増幅させるかも知れません。

 

この目に見えないけれど共感っていうのは、大切な要因であるなと思います。

 

「理解されない」「共感されない」って事が続いてしまうと、ジワジワと積み重なった怒りのボルテージが高くなってしまう。だけれども相手は直接目立って暴言を吐いたりしない。

 

自分が5のレベルでボールを投げても、相手が2のレベルしか理解されない。

すると差の3のストレスがどんどんと溜まってしまうのですよね。

 

だけれども相手は「うん?」って感じの噛み合わなさを示してくる。

その事についてあまり問題を感じていない。

 

そうすると、その「理解されない」「共感されない」っていう怒りやストレスが、行き場を失って自分自身を追い詰めてしまうかも知れません。

 

それによって怒りや理解されない苦しみに囚われ、パートナーとの関係性が苦しいものになったり、それに付随して様々な問題を抱えてしまう事もあるかもしれません。

 

カウンセリングでは「何が起こっているか?」を共有しながら、目に見えないけれどそこにある苦しさを「認め」ていく。そしてご自分がいかに苦しい状況で戦っていらっしゃったかを確認しながら、そのパートナーに対する執着についてアプローチさせて頂きます。

 

人は「理解されない」「わかってもらえない」となると、怒りの発作を起こしてしまう事は良くあります。その発作の悪循環によって、パートナーとの関係性が苦しい展開となってしまう。そしてご自分の首を絞める方向性になってしまう。

 

カウンセリングの中で、パートナーとの関係性で「何が起こっているのか?

」を詳らかにみつめながら、ご自分の楽な立ち位置を確認し模索して行きます。

 

その悪循環のサイクルから解放されていくと、次第にご自分が楽な立ち位置が見えてくるのですよね。そして相手との適度な楽な距離感が見えてくるのですよね。

 

”私”を主軸とした楽な展開が見えてくるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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