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カウンセリングとは

未分類   2020/01/19 (日)  11:51 AM

カウンセリングという言葉は、ほとんどの方が耳にしたことがあるかと思います。カウンセリング=相談することというイメージはお持ちでしょう。

 

では、実際にカウンセリングとは何かを具体的に説明が出来る方はどれだけいらっしゃるでしょうか?ここでは、カウンセリングとは何かを説明していきます。

 

カウンセリングとは?

 カウンセリングとは、専門の知識が技術を持つ、カウンセラーが主には言葉を用い、対話や会話をとおして相談者が困っている事や悩んでいる事を解決していく営みのことを指します。もともと英語でcounselingは「相談・助言」という意味を持っておりますが、日本では、カウンセリングと心理療法は、ほぼ同じ意味として用いられています。

 

相談者の困っている事や悩んでいることは、人間関係、家族関係、職場環境、心の病気、学校適応、社会適応、恋愛などについてが含まれます。

 

そして、カウンセリングは心理学、臨床心理学、精神分析学、学習理論、認知理論、異常心理学、精神病理学などの学術的な知見を基礎にし、それらを臨床的に応用しています。

 

カウンセリングの趣旨は、カウンセラーが相談者へ積極的にアドバイスをするだけではありません。

 

カウンセラーとのコミュニケーションを通じて、心の整理をすることで、相談者が自身の抱える問題に対する気づきを得たり、理解を深めたり、行動変容したりすることへの手助けや生きづらさを解消して健康的な毎日が後れるようなサポートを行うことが基本となります。

 

そのため、カウンセラーは相談者のどのような内容の話でも遮ったり否定することなく、常に受容的・共感的な態度で受け止めます。このような態度のことを「カウンセリングマインド」と呼びます。

 

カウンセラーと資格について

カウンセラーは職業名のため、実は何の資格がなく、何の訓練を積んでいなくてもカウンセラーを名乗ること自体は可能です。倫理的な問題はありますが、法的な違法性はありません。

 

カウンセラー資格は、今までは医師免許のように統一されたものはなく、さまざまな団体の認定や資格が並列していましたが、平成27年9月9日に公認心理師法案外部リンクが成立し、平成29年9月15日に施行されました。これによって、日本で初めてカウンセラーの国家資格ができました。

 

それ以外には、信用ある学会や団体が発行している資格には、臨床心理士、産業カウンセラー、臨床発達心理士外部リンク、日本精神分析学会認定心理療法士などがあります。もっとも知られているのが「臨床心理士」ですが、産業労働関係に関わるカウンセラー資格として次のようなものがあります。

 

臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)

公認心理師(国家資格)

産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会)

日本カウンセリング学会認定カウンセラー

 

次に、それぞれどの分野での就職に役立つのかを解説していきます。

 

臨床心理士

臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。主に、投薬をせずに1対1のカウンセリングなどで相談者の問題を解決します。

 

臨床心理士の代表的な仕事にスクールカウンセラーがあります。他には教育センターや教育の相談機関などに勤めることもできますし、精神科や心療内、児童相談所、老人ホーム、少年院、刑務所でのカウンセリングを行う臨床心理士もいます。

 

臨床心理士の需要は高まっており、民間資格のなかでも信頼度が高いため就職にはかなり有利です。この公認心理師と臨床心理士の仕事内容は非常に似ています。

 

公認心理師は心の健康に関する情報提供を行うのに対し、臨床心理士は調査・研究を行う点が双方の違いです。

 

公認心理師

公認心理師は、相談者やその周囲の人に問題解決へ向けた援助を行い、心の健康に関する教育や情報提供を行います。

 

公認心理師は2018年12月に第1回公認心理師試験が行われたばかりなため、活躍する場所は未知の部分が多いですが、病院・学校・企業など、現在心理カウンセラーが必要とされている場での活躍が期待できます。知識・技術があると国から証明されるため、就職にも有利になっていくでしょう。

 

産業カウンセラー

産業カウンセラーは、日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。主に、労働者が抱える問題や悩みをカウンセリングし問題解決をサポートします。

 

産業カウンセラーは、民間企業の人事部や医療機関、職業安定所などで活躍できます。

 

認定心理士

認定心理士は、 日本心理学会が認定する民間資格です。認定心理士の資格には試験はありません。日本心理学会に認定申請し、認定されることにより資格が得られます。

 

認定申請できる条件には

 

1) 16歳以降通算2年以上の日本滞在

2) 大学・大学院で必要な科目を修了し卒業する

3) 日本心理学会指定の科目の単位を取得するの3つの条件があります。

 

活躍の場は、療育、児童養護施設、母子生活支援施設などがありますが、認定心理士の資格だけでは就職は厳しいです。ただ、心理学の基礎知識があることの証明になりますので、持っておいて損はありません。

 

民間の学会が認定している資格

・メンタルケア心理士(R)

 

メンタルケア心理士(R)は、メンタルケア学術学会が認定する民間資格です。

基本的なカウンセリング技法や精神医科学・薬理学・生化学など様々な視点から心理学を学び、福祉や医療・教育などの場で活躍が期待できます。

 

・認定カウンセラー

 

認定カウンセラーは、日本カウンセリング学会が認定する民間資格です。認定カウンセラーの資格は必ずしもカウンセラーの職に就けるものではなく、日本カウンセリング学会のカリキュラムを修了した、という証になります。

 

認定カウンセラーの資格のみで就職するより、他の資格も取得しておいた方が、より就職に有利になります。

 

カウンセリングの中身

カウンセリングは、基本は対話を中心に進みます。カウンセリングはマンツーマンで行うことが多いですが、カウンセラーの判断や本人の希望、同意があれば家族などの第三者に同席してもらうことも可能です。

 

カウンセリングの回数に規定はありません。1回で終わる場合もあれば、年単位で時間が必要な場合もあります。カウンセリングを続けるかどうかの意思決定は相談者に委ねられているため、自分で終わりにしたいと思えば終わらせることも可能です。ただし、本当にそのタイミングで終わらせて良いかは、カウンセラーの意見を聞いてから判断することをオススメします。

 

またカウンセリングにはさまざまな種類がありますので、症状に合わせてカウンセリングを受けることが大切です。例えば、うつ病、社交不安障害、パニック障害、強迫性障害、PTSDなどの場合には、認知行動療法が効果的だと言われています。

 

カウンセリングと聞くと、精神的な悩みを抱えている人が行くものとイメージされる方もいるかと思います。しかし、必ずしも精神疾患の治療としてのみ行われるものではありません。日常で抱える誰にも話せない悩みを打ち明ける場として活用することもできます。

 

主治医がいる場合は相談していただきその判断を仰いでください。医療機関にかかっていない場合には、カウンセリングを行う機関に対して自分の精神状態や困りごとを伝え、受けても大丈夫かどうかを確認すると良いでしょう。

 

尚、カウンセラーには厳格な守秘義務があります。カウンセリングの中で見聞きしたことを、みだりに第三者に話したり、公開したりしてはいけない決まりがありますので、たとえ本人の家族であってもカウンセリングで交わされた会話を明かすことはありません。安心してこれまで話せなかったことを話すことができます。

 

カウンセリングによって期待できる効果

カウンセリングを受けることによる効果は人さまざまですが、大まかには以下のような効果が感じられることが多いようです。

 

自己肯定感が高まる、自信が生まれる

カウンセラーは一切の否定や批判をせずに相談者の話に耳を傾けます。これまで人に話すのがはばかられていたような深い悩みや苦しみを語り、抑えてきた感情を外に出す経験を経て、自分の感情や思考を大切にする心が育まれ、自己肯定感や自信につながっていきます。

 

自分の考え方の癖や、自覚できなかった意外な長所に気づける

カウンセラーは理解者としてはもちろん、ときに専門家として客観的な分析をします。普段は見られない、違う角度から見た自分を知ることで、これまで気がつかなかった自分を知ることができます。

 

抱えている問題を整理できる

複雑な状況や感情を一つずつ取り上げて言葉にすることで、自分の考えや気持ちを整理することができます。また、過去に縛られていたものや、こだわりから開放されることにも繋がります。

 

人とうまく付き合うための自分なりの方法を見つけられる

カウンセリングは一対一の対話ですが、相談者の抱える問題は人間関係や社会生活にも影響します。

 

カウンセラーは問題を相談者個人だけのものとするのではなく、相談者を取り巻く人々との関係も含めたものとして捉え、相談者に話をしていきます。

 

この視点からの支援により、相談者が人とうまく付き合っていく方法を見つけることを目指します。

 

まとめ

カウンセリングという言葉は非常にあいまいで、さまざまな意味合いで使われます。良いイメージを持っていない方も少なくないでしょう。特に、最近では美容院や不動産屋さん、結婚相談所などでも接客を「カウンセリング」という言葉で表現しているとこがあります。

 

しかし、ここでは、心理学的な観点や心の問題の解決のためのカウンセリングに限定して書きました。

 

誰かに話すという場を設けるのは非常に大切です。自分一人で抱えることはありません。

 

少し誰かに聞いて欲しいなと思ったときには、ぜひカウンセリングで話を聞いてもらおうかなと思い出していただければと思います。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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