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”私”を軸とした世界を眺めてみると

HSP   2023/06/21 (水)  4:37 PM

庭にある百合が満開となっています。大輪の百合は圧倒される存在感あります。しばらくの間ちょっと楽しもうと思います。

 

日々、様々な方々の回復のステップを拝見しています。そのステップを拝見する度に「人はこんな風に変わっていかれるのだな」とつくづく実感すると共に、その姿に敬服する気持ちになります。

 

それぞれにとっての大切な何か、譲れないモノを大事にしながら歩まれるステップは非常に美しいなと感じます。

 

幼少期のトラウマの問題を抱えていますと、人間関係、自己肯定感、感情の不安定さなどの様々な領域で問題を抱えてしまうという事が言われています。

 

アダルトチルドレンHSPの問題も、この幼少期のトラウマから派生すると考えられます。

 

トラウマの問題を抱えていますと、非常に周囲の人間関係や環境に対して繊細に反応してしまうという事が起こってくるのです。

 

コミュニケーション一つ一つとっても、相手の顔色や雰囲気に対し「あっ、今の言葉で相手はどう思っているだろうか?」「不快な気持ちになっていないだろうか?」と常に周りの人の反応などに心を奪われてしまうという事などがあるかも知れません。

 

常に「人」に対しアンテナを張ってしまっているので、周りの人のストレスも請け負ってしまうという結果、本来あるご自分の力を発揮して行く余力がなくなってしまうという事が起こってくるのです。

 

自由に生きるという時「ご自分は何を感じ、どうして行きたい?」っていう、”私”を主軸とした感覚を用いながら人間関係や環境で対応をして行く事が大切となってくるのすが、このHSP特有の繊細さが足かせとなり「他者の気持ち」にどうして心が奪われてしまうという事が起こってくるのですよね。その為、常に「いい人」を演じざるえない状況となってしまうかも知れません。

 

非常に優秀な方々が、その本来ある力を発揮し生きるという事が難しい展開にどうしてもなってしまう。

 

「繊細さ」の背景となる幼少期のトラウマの問題から解放されて行きますと、「それまで見えなかった事が見え、そしてわからなかった事がわかってくる」という展開になってきます。

 

環境において不安を抱えていますと、無条件に周りは力があり優秀であり、ご自分は能力がないと捉えてしまう。だけれども段々と「私」の感覚が育ってその感覚を軸に周りを改めて眺めてみると、それまで見えていた世界とはまた違った世界が見えてくるのですよね。

 

それはそれまで見えなかった周りの本質、そしてそれまで見えなかった”私”の「力」が見えてくるのです。

 

そうした現実が見えてくると、次第に「自分って結構いいかも」っていう風に等身大のご自分の姿を大切にする事ができるようになるのです。そして改めて見えてきた世界を前に「この環境の中で、どうしたご自分が楽でいられるかな?」っていう、”私”を軸とした世界を探索して行くことができるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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