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毒親

”私”らしく自由に生きるステップ

毒親   2025/03/06 (木)  1:12 PM

庭にある芽キャベツは少しずつ大きくなっています。3センチぐらいの大きさになって来ました。今年は育て方を学び、葉っぱを適宜とったら丸い芽キャベツができました。これから収穫となります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。少しずつ少しずつ色々なものを手放し、そして楽な世界を生きて来られていらっしゃいます。本当によく頑張っていらっしゃいます。

 

当相談室では色々な家族問題を中心としたご相談をお承りさせて頂いております。その中で「毒親」の問題により、生きづらさを抱えてしまっているということが多くあります。

 

私の中で感じるのは、親自身の問題を背負わされてしまう事によって、生きづらいという問題が派生しているように感じます。

 

家族問題を背景とするトラウマの問題を考える時、そこには3世代上からの「トラウマの呪縛」というものがある事を多くのご来室される方々のご家族、幼少期からのお話をお伺いさせて頂く時感じます。

 

「毒親」と呼ばれる立場の人も、また上の世代からのトラウマを負っている事があるように感じます。

 

それらの親の世代の人達は、幼少期からのトラウマを背負って、その中で人生に対する不甲斐なさや、怒りなどを抱えて生きているように感じます。「本当はこんな人生ではないのに」という感覚を内心抱え、そして自分達の子供を育てて行く。

 

その中で子供の可能性や才能や力というモノを目の当たりにするという事が起こって来ます。親よりも能力がある、可能性がある。そんな時、言葉では言わないけれど嫉妬を抱え、そしてその大義名分として虐待などが起こっているという事があるように感じます。

 

その中で問題なのは、親自身は本当は嫉妬によってくやしいから、自分達の人生が納得いかないから八つ当たりで子供に暴力を振るっていたり虐待をしているという事が、問題がすり替えられてしまうという事のように思います。

 

子供の色々な側面について暴力の理由付けを作って、その中で親自身の嫉妬の怒りを発散する為に虐待が起こっている。

 

それは本質とは違う場合、ダブルバインドの状態に子供はおかれてしまい、それによって子供の本来ある力は封印されてしまい「自分らしく生きる」という事が難しくなってしまう要因が作られてしまうのですよね。

 

だから「自分の力を発揮しよう」と自由を求めて行動しようとするほど、過去の親からの嫉妬によるフラッシュバックが起こってしまうという事があるように感じるのです。

 

「生きづらい」という背景には、そんな自分以外の親自身のコンプレックスや人生に対する不甲斐なさや怒りを背負いこまされているジレンマがあるように感じます。

 

「生きづらさの問題は毒親のトラウマを背負ってしまっている」という枠組みの元、整理されて行くと、次第にご自分の世界は凪になって行きます。

 

「親の苦しみやトラウマを背負わなくていい」という事が見えて来て、楽に生きていかれるようになるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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