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アダルトチルドレン

”私”らしい花を咲かせる

アダルトチルドレン   2023/06/23 (金)  1:27 PM

5月半ばに植えました胡瓜達がスクスクと大きくなっています。1メートルぐらいの高さまで大きくなりました。

 

最初は10㎝ぐらいいの小さい苗でしたが「お~大きくなって~!」って感じであります。小さいですが胡瓜がなっていました。

 

日々、様々な方々がご来室されています。幼少期の戦場をサバイブされ、そして「自由に生きたい」と強く願いご来室されています。その姿を拝見させて頂くにつれて敬服致します。

 

壮絶なトラウマを経て来られている方々が多くご来室されています。そして非常に優秀な方も多く来られています。

 

それだけの苦境を越えて来られて生きる時、何となく感じるのは、その「普通」というと語弊がありますが、そんな人間関係や環境の中で「普通」とは違うという違和感を感じながら生きて来られる場合があるのかも知れないなと感じます。

 

苦境を潜り抜けて来られているからこそ、そこにサバイブする力が自然に培って来られ、そして普通の人間関係や環境に身を置いた時、周りからその能力の高さや力があるがゆえに嫉妬攻撃を受けてしまう事があるのかも知れません。

 

幼少期のトラウマは人間関係の信頼の部分に楔を打つという事は言われています。ただそれだけでは無い感じも、様々なケースの方とお会いしている中で感じる事があります。

 

苦境を越えてこられているからこそ、小さい頃から色々な事を真剣に考え、それを肥やしにして生き抜いていらっしゃる。だからその問題自体がいい面で成長の肥やしとなり、生きてこられる方も多くいらっしゃるように感じます。

 

そうすると生きる目的やビジョンというモノが、周囲との差が生み出されてしまうという事があるかも知れません。

 

そうすると人間関係の周囲と一緒のスタンスに立つという事が、到底これまでのトラウマの人生の経験から自ずと「同じになれない」という事が起こって来るように思うのです。

 

苦境に立たされれば立たされる程、ある意味無意識の力を使って生きる展開となって、その方にとって生きる上で大切な「何か」が作られ、そしてそれを元に人生を生きていらっしゃる様に思うのです。

 

トラウマを経験してこられるからこそ、その方の個性としての「何か」が生み出され、そしてそれが肥やしとなって人生を送ってこられる。

 

だからこそ周りと違うというジレンマが生み出されるのかも知れません。時には、そういった「何か」があるからこそ、理不尽な形で嫉妬を受けて人間関係の問題を抱えるかも知れません。だけれども、それはある意味壮絶なトラウマを乗り越えてきていらっしゃる、その方の「力」や、そこで培ってきた「何か」があるからこそかも知れません。

 

周りが真似を出来ないほどの「何か」があるからこそ、「人と違う」という事による葛藤を抱えてしまうかも知れません。

 

回復と共に「”私”の中にある力」を認め、「私は私で良いのだ」」という揺るぎない自信が育ってくるように思います。

 

トラウマを肥やしにして美しい花を咲かせる。

そんな風に思うのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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