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依存症

”私”らしい自由な生き方を選択する

依存症   2023/04/27 (木)  12:23 PM

今日は横浜はとてもいい天気であります。こんな日は通勤がてら歩いているととっても気持ちがい感じです。

 

庭の方ではグリーンピースやそら豆がいっぱいなっております。「うっ食べきれない」って感じでありました。

 

日々、様々なクライアントさんに向き合わせて頂きながら、また臨床家として研鑽を積んでいる感じであります。トラウマ治療について色々な先生方のお話を聞く事もその一つであります。

 

近頃はお気に入りのポッドキャストを見つけて「ほ~!」って感じで自分自身の勉強のために聴いています。Dr. Gabor Maté先生という先生のポッドキャストを聞きました。依存症についての内容でありました。

 

非常に情熱的にこの問題について取り組み、そして「何が本質的な問題か?」という部分について語っておられて、非常に勉強になるなって思いました。

 

Dr. Gabor Maté先生はご自身もアルコール依存症問題を抱えている当事者の先生でいらっしゃいます。依存症、トラウマの問題についての多数のご著書をお書きになっています。

 

依存症は色々な種類があり、お酒ギャンブル、性、買い物、薬、食べ物等多岐にわたると仰っていました。

 

先生は様々な依存症の問題は、それ自体が問題ではなく、その根底にあるトラウマの問題を解決しようとして、依存の対象物が必要になってくるという風に仰っていました。それは大方、子供時代のトラウマの問題から派生するという事を仰っていました。

 

子供にとって親の関心という部分が非常に大事で、その関心が得られないという事によって、子供は本来の自分じゃない自分を演じ「良い子」をやる事によって、健康的な怒りを抑圧する生き方をするという事を仰っていました。健康的な怒りはバウンダリーを作って行く上では非常に大切な感情であるとおっしゃっていました。

 

依存症の問題は、そんな苦しみをケアしてくれるもので、はじめのうちはその苦しみが楽になるけれど、長い視点で行くとそれは害となってしまう。そして苦しみをケアしてくれるが故に、依存の対象物を手放すことが難しくなってしまうというのです。非常に納得だなと思いました。

 

そしてDr. Gabor Maté先生は、依存症の問題は「自分が選択をしてやっている」という事ではなくて、トラウマの痛みを緩和してくれるが故にそうせざる得ない状況になっているというのです。

 

そして上の世代からのトラウマの影響によって、トラウマを背負う事によって、依存症の問題その他によって人生が破壊されてしまうという問題点についても仰っていました。非常に納得だなと感じました。

 

トラウマを背負ってしまう事によって、それをケアするための依存の対象物が必要になってくる。そして最初のうちは、それらによってバランスが取れていたものが、長期的な使用によって人生が苦しい方向に転じてしまう。

 

世代間のトラウマの問題というのは「自由に生きる」という部分で足かせとなってしまうのだなと、先生のお話を聴いている中で実感しました。

 

トラウマの戦場を越えて来られた方々が多くご来室されます。トラウマの過去を認め、手放し「私らしい自由な生き方」を選択していかれます。

本当に良く、ご自分に向き合っていらっしゃるなと感じます。

 

皆様方の、トラウマから解放された自由な姿を拝見させて頂くのが楽しみなのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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