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アダルトチルドレン

”私”らしい人生を紡ぎ出す物語

アダルトチルドレン   2023/11/04 (土)  5:06 AM

トラウマ治療の世界は非常に興味深いなと感じます。色々な研究者の方が様々な方面での研究がなされていますね。「ほ~!」って感じに思うのでした。

 

「トラウマからの回復ってどんな事?」って事を思いながら、臨床家として走って来た経緯があります。色々な研究者の方のお話では、有効なトラウマ治療がなされている場合、認知の変化が起こっていると仰っていました。回復と共に柔軟性等の変化してくるというお話がありました。

 

またその他の研究者では、良い記憶とネガティブな記憶を調整していくという事にフォーカスをあてたセラピーの紹介等がありました。トラウマフォーカスにあてた認知行動療法は、50%の人が治療を継続する事が難しくなってしまう為、その方は記憶のバランスを調整するトラウマ治療について研究をされていました。非常に興味深いですね。

 

興味深い事に、具体的な事は聞きそびれましたが、良い記憶についてフォーカスを当てていく事によって、ナガティブな記憶とのバランスが取れてくる事で、トラウマの問題の改善が見られたというお話でした。

 

治療結果として、トラウマにフォーカスをあてた認知行動療法よりも良い改善が見られたというお話でした。確かに納得する部分があるなと感じます。

 

それはFAP療法での治療経過でも、ご自分が意識する経験や振り返る内容が治療経過とともにシフトして行くという事が起るからです。意識される記憶の側面がニュートラルになって来られるなと感じますね。

 

ご自分にとってトラウマの過去は過去の出来事として認識はするけれども、「まあ~もうそれは終わった事ですしね~」と仰られるようになるのですよね。そして今の日常の楽しい出来事、ご経験等の凪の世界を生きるお話になって行くのですよね。

 

「トラウマ治療では最後に美しいものが残る」って事を、師匠が仰っていましたが、まさにそうなのだよな~って事をやはり感じますね。

 

トラウマの過去は過去の事として、力を奪われたストーリーとはまた異なった、もう一つの別のクリエイティブな物語が紡ぎ出されるのですよね。

 

ご来室される方々がトラウマを越え、ご成長される美しい物語だなって、毎回お話をお伺いさせて頂きながら実感するのでした。

 

トラウマをサバイブされて紡ぎ出される物語は非常に美しいのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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