Home > スタッフブログ新着一覧 > ”私”の姿を美しく映す鏡

アダルトチルドレン

”私”の姿を美しく映す鏡

アダルトチルドレン   2022/09/09 (金)  9:51 AM

セラピストの仕事を始めてかれこれ随分と月日が経つな~って振り返る事があります。トラウマ治療専門の相談室を立ち上げ8年が経ちます。

 

多くの方々がご来室され、そして自由に飛び立って行かれる姿を拝見させて頂き、この上なく幸せだなと感じております。有難うございます。

 

私自身、トラウマ治療について専門の勉強をし始めたのは、私自身がトラウマ人間だったからというのが大きい要因だなと実感しています。

 

「本当の意味で人がトラウマから自由になるには?」って事を追い求め走り、そしてそれを教えてくれる師匠と出会い、力を取り戻し、そして学び現在に至ります。

 

それから随分と月日が経ち振り返りますと、ある意味その回復の過程の中で広い世界を生き、そして色々な方々との繋がりの中で共に笑い、共に苦しみを共有し、人がトラウマから自由なっていく姿を拝見できた事は、もしかしたら私自身がトラウマを背負っていたゆえでもあるのかも知れないとふと思う事があります。

 

私自身の無意識が「セラピストになりなさい」と言い、その道をただひたすら生き続けてきた過程でありますが、無意識の世界はトラウマという対象についても光と豊かさを見出してくれるのだなと思うのでした。

 

多くのアダルトチルドレンの問題を抱える方々の人生が再び蘇り、そして自由に生きる姿を拝見させて頂くことはセラピストとして生きる私にとって非常に嬉しく思います。

 

ご来室される方々は、ご自分に備わっている「力」というものを、どこか否定していたり過小評価していたりしている部分があるかも知れないなと、お話をお伺いしていて実感することが多くあります。

 

「この方の力ってこの部分だな」って、お話をお伺いさせて頂く中で実感致します。だけれどもご自分の「力」を的確に認識できていない状況があって、「本来ある力を生かし切れていないなかも知れない」とも同時に実感することがあります。

 

ご自分の本来ある「力」を的確に評価できていない。だからご自分の能力を過小評価してしまい、そしてご自分よりも能力の低い人達と同じ世界に生きることで、本来の力が潰されてしまう、もしくは能力の差によって周囲と噛み合わないストレスや苦しみを抱えてしまっているのかも知れません。

 

カウンセリングでは本来のある姿をセラピストという”鏡”で映し出していく作業でもあると感じます。「私はこの程度です」っていう、的確な”鏡”の前に映された姿によって「本来の姿」を掴み取り、そして美しく輝き始めていくのだと思うのです。

 

「本来の姿」を美しく映し出す”鏡”でありたいなと思うのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

コメントは受け付けていません。

トラックバックURL

https://shizuko-o.com/kanri/wp-trackback.php?p=5068

ページトップへ戻る