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アダルトチルドレン

”私”に見合った世界を生きる

アダルトチルドレン   2021/09/30 (木)  12:53 PM

日々、様々なクライアントの方々の回復される姿を拝見しています。

 

その中で「人が自由になるヒント」というものが潜んでいるように思います。「人間は皆平等だ~!」って感覚ってあるかも知れません。

 

だけれども「高低差というモノ(個人差)」があるんだっていう事を、師匠から伺った時「う~んなるほどな~!」って思う部分がありました。

 

その話を伺ってから自分の能力を認識して、それにあった環境や人間関係でいる事って大切なのだなって思ったのでした。

 

幼少期のトラウマの問題を抱えておられる方々は、概ね「劣等感」というモノを抱えていらっしゃるように思います。つまり自分は周りと比較して常に「下」って自動的に感じてしまっているのです。

 

どこに行っても自動的に「周りより下」って思ってしまっている。

良い意味では非常に「謙虚」でいらっしゃるという事かも知れません。

 

だけれどもこの「高低差」っていう部分で見ていくと、その「謙虚さ」が自由の足かせになってしまうようにも感じます。

 

何故ならば、知的に高い方が「自分は周りと比較して下」と思ってしまうと、非常に生きづらくなるのですよね。

 

それは実は知的に高い人ほど、周りが見えな事が見えて思慮深いのです。その方が自分に見合わない環境や人間関係の中にいた場合、その方が見えている世界が周りが見えず、そして周りから理解されず孤独になってしまうのですよね。

 

高低差を見誤ってしまうと周りから理解されず、ますます自尊心が傷つけられて「やっぱり自分はダメな存在だ」って劣等感が更に強くなってしまうのですよね。「自分に何か欠けているのでは?」って思ってしまう。

 

「いえいえ違います~!」って感じなのです。

 

幼少期のトラウマの問題によって、ご自分の「本来の力」を感じにくくなってしまっている。だから「周りよりも下」って信じてしまっている。見えている世界を共有する事が出来ず、周囲から理解されない。周りと同じになれなくて「自分は欠けているのでは?」って思ってしまっているだけかも知れません。

 

”私”のレベルに見合った環境や人間関係になってくると「あ~何だか言葉を細かく説明しなくても理解しあえる~!」っていう心地良さを感じられて来ます。

 

能力の高低差を理解して行くって非常に大切なのですよね。

 

「適材適所」という言葉がありますが、能力の高低差にピッタリあった場所で生きる。それがもしかしたら「本来の力」を生かし、楽しく生きるコツかも知れません。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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