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アダルトチルドレン

”私”が育って行く人間関係

アダルトチルドレン   2023/10/11 (水)  5:34 PM

段々と季節は秋だな~って感じであります。園芸屋に行きますとカリフラワーの苗が売っていました。「おっ!」って思って購入しました。

 

そら豆とグリーンピースの種も蒔きました。これからが楽しみであります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。アダルトチルドレンからの回復というのは非常に興味深いなと感じます。

 

回復のステップと共に段々と力をつけて来られ 、ご自分が心地良い人間関係の中で楽しい事をなさって行かれるなと感じます。

 

以前、師匠から人間関係は「2・6・2」の割合で作られいるんだと聞いて、興味深く感じたことがありました。蟻でも「働き蟻」、「普通の蟻」、「怠け者蟻」という感じで、この「2・6・2」の割合で作られるというのです。非常に興味深いなと感じます。

 

何となく実感するのですが、この「上の2」の人が「上の2」でいられるのは、「下の2」の人がそのストレスを請け負っているという事があるからかも知れないと感じます。

 

私自身、かつて物凄い自分は頭が悪い人間だって思っていました。だから物凄く自信が無くて、セラピストとして学んで行くことも「自分は能力がないから人一倍努力をしないとダメ」って信じていました。

 

親から何をやっても否定され、頑張っても否定されてきた経緯があったのかも知れません。師匠に学ぶようになって「自分ってそこまで能力の低い人間でもないかも」と思えるようになり、少しずつ努力をする事に肯定的な感覚を感じられるようになりました。

 

ある意味、私を否定し、自分がその上にいる事で「いい人」「優秀な人」を演じられるからかも知れません。

 

本来、力がある人でも、人間関係の組織の中で「下の2」にさせられる事で、本来ある力を発揮しにくい力関係の中に足を取られてしまっている事があるように感じます。

 

「上の2」の人が優れていたりするのは、「下の2」の人がダメな存在としているからかも知れません。それによって環境や人間関係のバランスが取られている感じがあるかも知れません。

 

アダルトチルドレンからの回復は、その段々と「強者」として上のステージに上がっていく、もしくはその柵の関係性から離れていくという事がある感じですね。

 

複雑性PTSDの権威でいらっしゃるジュディスハーマン先生は、回復の3段階として1)安全の構築 2) 過去を振り返る 3) 人間関係の再構築 とおっしゃっています。

 

原家族と似ているような「下の2」のポジションに落とし込まれる、スケープゴートの役割を演じさせられる環境から離れていくことも、回復にとって大切なポイントなのかも知れません。

 

ご自分が頑張っている事、努力をしている事、その分だけ認められる環境や人間関係にいる時、そこで少しずつ「自分って出来るかも」と思えるようになり自己肯定感を育てて行く事が出来るのだと思うのです。

 

ご自分を育める人間関係にいる事で、力をつけて自由になって行く事が出来るのだと思うのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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