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アダルトチルドレン

”私”が育つ人間関係

アダルトチルドレン   2024/05/17 (金)  10:21 AM

庭の方を眺めていますと、色々な発見があって楽しい感じがあります。「今年はダリアは出てこないな?」って思っていたら、芽が出ていました。

 

今年は新たに1つ球根からダリアを育てています。どんな花が咲くか楽しみですね。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。そのステップは非常に興味深いなって事を感じます。少しずつ少しずつ、私らしい人生を切り開く姿はお見事だなって事を思います。回復と共に、広い世界を自由に生きられる。

 

複雑性PTSDの権威でいらっしゃるジュディスハーマン先生は、その幼少期のトラウマからの回復について3つのステージがあると仰っています。

 

一つ目は安全な環境を整える事、二つ目はトラウマの過去を振り返るという事、三つ目は人間関係の再構築と仰っています。

 

「非常にこれは納得だな~!」って事を、それぞれの回復される方々のご様子を拝見していて実感致します。

 

ご来室当初での人間関係は、コントロール(支配)と搾取の関係の中にいる場合も良くあります。ですので周りから様々な形で、「力を奪われる」という事が起こる環境の中に身を置いてしまっている。

 

だから常に問題を抱えていたり、ストレスフルな状況に苛まれてしまうという事が起こってきます。物事や展開が悪い方向にどうしても引っ張られてしまう循環が起こっているように思います。

 

逆にトラウマ治療を経て、その方にとっての大切な「何か」を掴みながら、安全な心地良い人間関係の中にいる時、そこでの関係は一体感と調和の世界なのですよね。

ご自分にとって自由な世界を共に創りあえる、素敵な関係が広がっていくのですよね。

 

人間ですから、いろいろな問題を抱えたりという事もあるかも知れません。だけれどもこのステージにいる場合、何かトラブルがあったとしても、お互いが助け合いサポートしあえる関係となりますので、問題が悪化の一途を辿るという事はなくなってくるのですよね。問題を抱えても、直ぐにリカバリーが出来る土壌があるのです。

 

お互いがお互いをフォローしあえる楽な関係。楽な人間関係の循環の中で、互いの無意識さんが求めている方向に自然と歩いていけるのですよね。

 

回復のステップと共に、少しずつ”私”にとって心地良い関係を構築して行く。そして逆にご自分にとって傷つけられる人間関係を整理して対応して行く。

 

そんなステップを踏んで行く時、”私”の中の無意識さんが、よりパワフルに発揮できる土壌が作られていくように思います。

 

”私”が育っていく栄養のある土壌を作っていく。

自由に生きる上で大事なポイントかも知れませんね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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