アダルトチルドレン 2024/01/12 (金) 5:10 PM
今日はとってもいい天気の横浜であります。こんな日は通勤がてら歩いていますと、とっても心地良い感じがありますね。先日「ぼ~」っとしていましたら、随分と昔の事を思い出しました。
私自身、家族を背景とする虐待にまつわるトラウマを抱え、そこに端を発して臨床心理学の世界に飛び込んで行った経緯があります。そんな昔の事を思い出すと「あ~懐かしいな~」って事を思うのでした。
「トラウマの問題から回復するにはどういった事が必要なの?」「実際にそれを示してくれる人はいるのか?」「複雑性PTSDの回復ってどんなステップを踏むの?」って事を、とにかく知りたくて知りたくて突っ走っていた時代でありました。
様々な問題を抱え、師匠がいらっしゃた相談室のワークショップに参加したのでした。「とにかく何か楽になるヒントがあるのではないか?」って事を願って、参加したのでした。私の中でこのワークショップに参加したのが非常に転機だったと思うのでした。
それは師匠のやっていたワークで、セラピストとしての指針を確認することが出来たからでした。
それは自分の中にある無意識につながり、無意識的にそれらの問題からリソース(力となる側面)を探るというものでした。私の無意識は当時トラウマの問題を「トラウマ治療のセラピストになるために必要な要素」とフィードバックして来たのでした。それを生かす為に、ボランティアカウンセラーをする事、臨床心理学の学校に入る事、自分のトラウマ治療をすることの3つを示していました。
当時、にっちもさっちも行かない私は、藁をも掴む感じでその通りに行動しました。そうしたら当時ボランティアカウンセラーとして所属していた事務所に、ボストンのトラウマ治療研修に参加するパンフレットがあり、当時、喉から手が出るほどトラウマ治療についての情報に飢えていた私はその研修に参加する機会を得たのでした。
その研修は、トラウマ治療の権威でいらっしゃるバンデアコーク先生、ジュディスハーマン先生らが率いるトラウマ治療研修だったのでした。その経験から、より「トラウマ治療のセラピストになろう」と思ったのでした。そしてボストンは私にとって大切な場所となり、その後度々足を運ぶ大切な場所となりました。
その研修をきっかけに少しずつ力を得て、NPO活動にも参加し、臨床心理の学校に入ることが出来たのでした。そしてそのワークショップと研修でお世話になった先生から、講演会で当事者の立場でお話をする機会を得たのでした。これらの一連の出来事は大きな力を私に与えてくれました。
私の中でトラウマの問題に頭では分かっているけれど、しかし拭えない力を奪われた感覚を抱えていました。それらが少しずつ無意識に聞きながら行動して行くうちに、人間として生きる力を取り戻して行ったのでした。
そしてその後、3番目の私の抱えていたトラウマを治療して頂くことになった、師匠との出会いも得たのでした。師匠との教育セラピーでの中で、トラウマ治療の奥義と、そこから自由に回復されるクライアントさんの美しさにに惹きつけられて今がある様に感じます。
長い時間が経ったけれど、無意識さんを信頼して良かったと思うのでした。
「あれから随分と月日が経ったな~」って思うと同時に、無意識さんの力はすごいものがあるなと改めて思うのでした。
日々、様々な戦場のトラウマを越えてられた方々のお話、そして回復のステップを拝見しています。彼らの無意識さんの力は素晴らしいなと感じております。
そんなセラピストとしての原点をフト思うのでした。
●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。
【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい。
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