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アダルトチルドレン

本来の”私”の楽な立ち位置は?

アダルトチルドレン   2025/04/24 (木)  12:58 PM

庭の方ではじわじわとそら豆が大きくなっていました。花がいっぱい咲いていると思っていましたが、いつの間にかそら豆も出来ていました。そして百合の方もだいぶ大きくなってきて、30㎝の高さまで成長しています。

 

日々、さまざまな方々の回復される姿を拝見しています。それぞれがそれぞれに、自由に生きるべく本当によく頑張っていらっしゃいます。

 

当相談室ではアダルトチルドレンを背景とする、色々な問題についてご相談をお承りさせて頂いております。その一つに対人関係の問題があるかと思います。

 

不安傾向が高く、人の顔色を伺ってしまう癖がどうしてもあり、それによって色々な人間関係や環境の中で疲れてしまうという事があるかも知れません。

 

幼少期のトラウマの問題を抱えていますと、複雑性PTSDの問題を抱えてしまうという事があります。それらの問題はこの対人関係の不安感、不信感を抱えてしまうという事がございます。

 

そしてその対人不安と連動して、自尊感情の低さ、感情の不安定さなども抱えてしまう事がございます。その結果、自由に生きるという事が難しくなってしまうという事が起こってしまいます。

 

本来は色々な力や能力があるのだけれど、対人関係の不安感によって、自由に生きるエネルギーが消耗してしまうという事が起こってしまうのです。

 

人間関係の中に入っていく時、一番大事なのが自分の適切な立ち位置の部分かなと感じております。この環境の中でご自分はどの程度の立ち位置かを見定め、その中で周囲の人とのコミュニケーションをはかっていく時、「あれ?これはおかしいぞ?」とか「この方とは話がスムーズにいくな」っていう事を「自分軸」で感じながら、人によってご自分の投げるボールを変えていくという事が実は大切な要因となってくるのです。

 

そこで非常に大切なポイントとしては、自尊感情だと思います。この「私って良いもの」という感覚があるからこそ、適切に的確なタイミングで自分を守ったり、その都度コミュニケーションをとってバランスを取ったり、相手と距離感を保っていけるようになるのです。その結果、ご自分の中にある力を発揮しながら自由に動いていく事ができるのです。

 

だけれども対人不安や自尊感情の低さの問題を抱えていますと、これらが難しくなってしまうのです。色々な環境の中で色々な人間がいます。その中でご自分の適切な立ち位置や、レベルをご認識できない場合、周りの人間関係に巻き込まれてしまい、大切な境界線を越えられてしまうという事が起こってくるのです。そうするとご自分が傷つけられて、自由に生きることが難しくなってしまうのです。

 

幼少期のトラウマの問題から解放されていきますと、この人間関係で大切な自尊感情を高めていくこと、そして人に対する不安や不信感が回復していきます。それと連動して適切に周りの人間の姿が掴み取っていく事ができるようになるのです。

 

回復の当初は、どちらかというと「周りは凄い人ばかりで、自分は全くダメな存在」という風に間違って捉えてしまっている事が多くあります。しかし段々と周囲の人の本質が見えてきて、それと連動してご自分の力、本来の姿が掴み取っていく事ができるようになるのです。

 

そんな時、それまで歪められていたご自分の姿が、本来の美しい姿にシフトチェンジしていく事ができるようになるのです。

 

「私って良いもの」って感じながら、楽に生きていく事ができるようになるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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