アダルトチルドレン 2023/10/04 (水) 3:11 PM
日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。非常に興味深いな~って事を感じます。
アダルトチルドレンの問題を抱えている時、ご自分の本来のレベルよりも低くご自分を捉えていらっしゃるという事をお話をお伺いさせて頂きながら実感する事があります。「え?」って感じに思います。
本来の身の丈よりも低く捉えてしまって「自分はこの程度」ってなってしまっている。
世界保健機構(WHO)が発行している、疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD-11)の診断基準では、複雑性PTSDは感情のコントロールの困難さ、自己肯定感の問題、他者との親密感を感じる事の困難さ等の、3つの指標(Disturbances in self-organization:DSO)とPTSDの3つの問題(再体験:フラッシュバック、過覚醒、回避麻痺症状)を抱えるとしています。
アダルトチルドレンの問題は、幼少期からの虐待の問題から派生する複雑性PTSDの問題ともリンクしていると言えるかも知れません。
自己評価の問題というのは、ある意味、ご自分の本来の姿を的確に映し出す親からの鏡がなかったという原因もあるかも知れません。
本来非常に優秀でいらっしゃる。だけれども親よりも子供の方が能力が高い場合、親は的確に子供の能力を評価することができないという問題が起こってくるかも知れません。ですので「自分は能力がない」という捉え方をしてしまうという事が起こってくるように思います。
人間関係では、ご自分のレベルに見合った人間関係の中にいる時、お互いが理解し合えながら本来の能力を発揮する事が出来るように思います。
ご自分の低く見積もっていらしゃる方々は、そのように自分の的確なレベルを評価されていないという可能性があるように感じます。
良く「社会に出てからの方が人間関係がうまくいいっている」とか、また「自分は何をやっても出来ないって思っていたけれど、そうでもなかったかも知れない」というお話を社会に出てから気がつかれたとおっしゃる方が多くいます。
それはある意味、ご自分の能力の高さに見合った的確な”鏡”に出会っているという事があるかも知れません。
ある意味アダルトチルドレンからの回復は「本来のご自分の姿はどんな姿だろうか?」 という風に、ご自分の立つべき足元を見定め、その中で「これからの未来をどう生きて行くか?」っていう事を、セラピストと共に確認して行く作業かも知れません。
そんな作業をして行くうちに、「こっちの世界に行ったら楽しそうかも~♬」っていうベクトルが見えてきて、次第に自由に生きていかれるのです。
その本来の姿は非常に眩しいのですよね!
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【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい。
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