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アダルトチルドレン

本来の”私”と繋がる人間関係

アダルトチルドレン   2023/09/02 (土)  12:35 PM

近頃は朝方はちょっと涼しくなっている感じですね。毎朝、駅まで歩いていますが、とっても心地良い感じがあります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見させて頂いております。少しずつ奪われた力を取り戻し、ご自分を大切にしながら生きられる姿は美しいですね。非常に興味深く感じます。

 

幼少期のトラウマの問題から解放される部分は、回復にとって大切な要素だと感じておりますが、「誰と繋がって、誰と繋がらないか」という側面もまた大切な要素かも知れません。

 

ご自分にとって心地良い人間関係は、お互い力を与えあいながら成長していける関係だと感じます。そこにはストレスフリーな静かな関係があるように思います。適度な距離感と信頼がある関係だと感じます。

 

私自身、対人関係の部分で「自分には問題がある」と思いながら、師匠に治療を受けながらやって来た経緯があります。

 

自分はトラウマを背負っているから、人との関係が不安や恐怖を感じてしまっていると思っていました。だから「治療をせねば!」って頑張っていた時期がありました。これまで色々な環境や人間関係の中にいました。

 

「自分には問題があるから、自分を変えないといけない」と思っていた時代は、結構、人間関係が苦しい感じだった様に思います。

 

頑張っても頑張っても、どうしても対等になれなくて、いつも一段下のポジションとして搾取されてしまう。またどんなに努力をしても、相手から投げてくるボールはネガティブなボールばかり・・・。

 

そんな時、「あ~自分が選ぶ人間関係が問題なのかも知れない」と思ったのでした。

 

そして不快な人間関係に寄り付かない。どんどんと不快な人間関係を断捨離して行くようになったのでした。

 

最初は「孤立してしまうのでは?」って思っていたのですが、次第に「案外と一人も楽かも知れない」という風に、マイペースな一人の時間が楽しくなって来たのでした。

 

そして段々と「一人かな?」って思っていたのですが、次第に心地よい人間関係が広がって「有難いな~」と感じる人間関係が広がって行ったのでした。

 

非常に興味深いなと感じます。

 

自分にダメ出しをして、反省をして、変えようと努力をし続けていた時は、苦しい柵の中に居続けいた。

 

だけれども「自分は自分で良い」と思って、苦しい関係から距離をとった時、本当の意味で楽でリスペクトしあえる関係に繋がって行く事が出来たのでした。

 

複雑性PTSDの権威の精神科医のジュディスハーマン先生も、トラウマからの回復の3段階は、1)安全の確保 2)過去を振り返る 3)人間関係の再構築と仰っています。

 

「誰と繋がって、誰と繋がらないか?」という部分は、非常に大切な要素なのかも知れません。

 

一緒にいて心地よい人と繋がって行く事で、ご自分の世界が整い、ご自分の求めている人生の展開が見えてくるのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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