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アダルトチルドレン

本来の”私”で生きる自由な世界

アダルトチルドレン   2025/05/02 (金)  1:17 PM

庭の方では馬鈴薯の葉っぱがグングンと成長しています。そら豆もまただいぶ大きくなってきています。これからが楽しみです。

 

日々、さまざまな方々の回復される姿を拝見しています。良くご自分に向き合いながら、一つ一つ自由になるべく歩いていらっしゃると感じます。

 

アダルトチルドレンからの回復は、非常に興味深いなって事を感じます。それは回復と共に、ご自分の生きるステージや世界が変わっていくからです。

 

ご来室当初というのは、そこでの人間関係はご自分にとってそぐわない関係性という事がよくあるように感じます。同じ環境にいても話が通じない。また孤独感をどうしても感じてしまって「生きづらい」という感覚が拭えないという事があるように感じます。

 

原家族での関係で、上の世代(両親)からのコンプレックスや親自身の生きづらさを、子供の代に理不尽な形で背負いこまされる事によって、歪んだネガティブな要素を植え付けられた形で大人に成長していく事があるように感じます。

 

「ご自分を生きてる?」というと実はそうではなくて、両親のコンプレックスを背負わされた状態で「本来の姿を歪められた形で生きさせられる」という事が正しいのかも知れません。

 

私自身も経験がある感じがあります。本当の自分を出してしまったらいけないと自分で自分をロックしてしまう。「何も考えていないフリ」をしている事が私自信の偽りの仮面をつけて生きる姿だった時期がありました。

 

何も考えてないフリをしていますと、ある一定の人達との関係はバランスが取れる感じがありました。

 

だけれども回復と共に自分がそのままでいる事が大切に思え、そして自分の本質という部分を打ち出して生きるようになりました。そうした時、前にバランスが取れていた人間関係との葛藤が出てきたのでした。

 

つまり自分自身が楽になる人間関係というのは、成長と共にシフトチェンジしていくという事なのかも知れません。

 

人間関係がうまくいかない、孤独感を感じるという事は、ある意味ご自分の能力に見合った人間関係の中にいないという理由があるからかもしれません。「適材適所」という言葉がありますが、回復と共に「あ~楽しい」という感じの環境に身を置きながら、そしてそのフィールドでアンテナを張りながら生きる事が、「あ~自分自身を生きているね!」って心から思えるようになるのです。

 

常にご自分が低いポジションにいさせられる場合、周りとの人間関係を振りかってみられると良いかも知れません。周りのコンプレックスを背負わされる為に、ご自分が低いポジションにいる役割を押し付けられている事があるかも知れません。

 

周りはすごい人間だって思っていたけれど、実はその奥には色々な不安やコンプレックスがあり、それを表面的に出さないようにするために、大きく見せているだけだったりするのかも知れません。

 

そんなご自分を取り巻く世界のカラクリが見えてくる時、「一緒にいて楽な人といたいね~!」って事を思い、その広い世界で生きる自由が見えてくるのです。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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