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複雑性PTSD

”本来の姿”を取り戻すトラウマ治療

複雑性PTSD   2021/09/04 (土)  9:41 AM

「世界のトラウマ治療の領域って、どんな風になっているのかな?」って感じながら、時々外国のトラウマ治療に関する論文を淡々と読み進めています。広い世界を探索している気分になります。非常に興味深く感じます。

 

色々な国々のトラウマの専門家が、様々な視点で論文を書かれています。

戦争に関連する兵士のトラウマの問題、大切な人が亡くなった残された人のトラウマの喪失感など、色々な方面でのトラウマ治療研究の論文を読み進めています。

 

私自身トラウマ治療について非常に興味があり日々、様々な方のトラウマ治療にたずさわらせて頂いております。クライアントさんの回復される姿に、非常にそのトラウマの楔の影響力と、トラウマから解放されていく人達の「自由になる力」に驚かされている感じがあります。

 

ノルウェイの自衛隊兵士のトラウマの研究では、その軍事に従事した18年から38年経過した後でも鬱、不眠、不安、PTSDの症状を抱えていたという報告がありました。

 

そんなに長い時間が経過した後も、トラウマの影響というのは人生に影響を及ぼすのだと感じました。

 

当相談室では、主に家族の背景を抱えたトラウマの方々を対象にトラウマ治療をご提案しております。不安や恐怖が強い、怒りの感情などの感情面が不安定である。自分への自尊感情の問題を抱えているなど、様々な領域での問題を抱えておられます。多くは原家族での虐待のトラウマ複雑性PTSDの問題から派生している事が多くあります。

 

私自身が日々様々なクライアントさんとお会いしていますと、彼らの非常にパワフルな姿に驚かされるのです。決してトラウマを背負って力を奪われた存在とは感じられないのです。逆にいうと戦場のトラウマを越えて来られた、静かな「力」を感じるのです。

 

ご来室当初は、いわゆるトラウマの症状を抱えた姿としてご来室される。トラウマの問題によって、それが”私”の姿となってしまっている。

 

しかしそれは「トラウマの症状」から来るものであって、「本来の”私”の姿」とは違っているのです。ですので回復と共に、彼らの本来のパワフルな輝く姿に戻って行かれるのです。

 

当相談室では、トラウマ治療にFAP療法を用いてご提案させて頂いております。

FAP療法を用いご提案させて頂くと、それぞれがお持ちでいらっしゃる”しなやかさ”を取り戻し、どんな状況でも柔軟に越えていける「力」を取り戻して行かれます。

 

人の潜在的にある「力」の凄さを、その姿を拝見した時に実感させられます。

そんな「本来の姿」を拝見させて頂くがワクワクドキドキさせられるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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