児童期性的虐待のトラウマと回復 2026/02/03 (火) 9:54 PM
庭の方ではグリーンピースの花がちらほら咲いています。50センチぐらいに成長しました。季節が暖かくなったらもっと大きく成長するでしょう。
また児童期性的虐待に関連する論文を読み進めました。Oleriwe Topo Mokokwe (2024)らの大学生を対象とした児童期性的虐待と愛着についての研究です。
世界中で児童期性的虐待の問題は心に重篤な影響を及ぼすと知られている。ボスワナに住む488人の女性を対象に児童期性的虐待と不安定な愛着関係の関係性ついて調査した。
3つの群を比較検討した。1つ目は児童期性的虐待がないグループ。2つ目は児童期性的虐待を受けたが、大人になってその問題の再演がないグループ。3つ目は児童期性的虐待の問題を抱え、そして同時に大人になってそのトラウマの再演があったグループである。調査では不安と回避の愛着傾向について調査を行った。
児童期性的虐待を受け再演がないグループと、児童期性的虐待を受け大人になってトラウマの再演があったグループは性的虐待を受けていないグループと比較して、それぞれ3倍、5倍の確率で不安な愛着形成があったとしている。結果、児童期性的虐待の問題を抱える事によって、愛着形成の問題を抱えてしまうという事が分かった。
こちらの論文を読み進めながら非常に納得だなという事を実感しました。幼少期の児童期性的虐待によるトラウマは、大人になってからの不安や回避傾向の愛着関係に影響を及ぼしてしまう。
臨床現場に立っていますと、幼少期のトラウマがその後の大人になってからの人生に大きく影響を及ぼすという事を実感致します。
児童期に性的虐待を受けてしまう事で、こちらの研究にもあるように、大人になってからトラウマを再演してしまうリスク、また人間関係で回避、不安傾向の問題を抱えてしまう。
ある意味、児童期性的虐待のトラウマを背負ってしまう事で、その後の本来ならば自由に展開する人生が破壊されてしまうのです。子供という立場で自力では外に出られない状況下で虐待を生き延びていく。そして大人になって家族を離れられる年齢となって、外の世界を生きようとする時、そのタイミングで安全な環境や人間関係を選び取る力が児童期性的虐待によって阻害されてしまう状況があるのです。
そんな時、いかに児童期性的虐待のトラウマの人生に対する悪影響を認識し、ご自分を守り、適切にトラウマ治療を進めていけるかと言う事が大切な要因だと感じます。
大人になってから、本来のご自分の人生を生きようとする時、いかにこのトラウマを整理し払拭して行くかが、その後の人生の自由に大きく影響を及ぼすということを感じるのです。
そうする事で、大切なご自分の人生が破壊されてしまう事を防ぎ、トラウマの過去は過去として整理し、その後の人生を自由に生きられるように思うのです。
本来の可能性のある自由な姿で生きられると思うのです。
【参考文献】
Oleriwe Topo Mokokwe et al.(2024). Self-reported Childhood sexual abuse and attachment in early adulthood among university students. Journal of Guidance & Counselling. 52-2.
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ご興味のある方はご参照下さいませ。
【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい。
著書
『甦る魂』はこちらをご参照下さい。
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