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アダルトチルドレン

戦場のトラウマを越えて行く姿

アダルトチルドレン   2023/07/21 (金)  12:32 PM

今年は茄子がとっても豊作となっております。次から次へと収穫をせねばという感じであります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。着々と楽な選択肢を選びとって自由になって行かれる姿は、「良いですね~!」って感じであります。

 

アダルトチルドレンを背景とする幼少期のトラウマの問題は、非常に興味深いなと感じております。

 

ご自分にとってのトラウマの過去を一つひとつ認め、ご自分を労い、そして手放していくステップだなと感じております。

 

多くのトラウマの問題はあまりにも過酷な状況のため、一般のちょっとしたストレスとは違った扱いとなります。つまり出来事について言語化できず、ただ心の中に当時の凍りついたままの記憶と感情が整理されないままに残ってしまっているのです。

 

ですので年齢を重ねていても、トラウマの感覚というのは、当時の年齢のままの状況で心に残ってしまっているのです。日常生活の様々なトリガー(引き金)をきっかけに、当時のトラウマの感覚がフレッシュな形でフラッシュバックを起こしてしまう事で日常生活が乱されてしまうということが起こってきます。

 

当相談室では師匠の大嶋先生がご提唱しているFAP療法を用いながら、そのトラウマの記憶と感情をひとつずつ整理させて頂きます。それによって短期で安全な形でトラウマの問題を整理していくことが出来るのです。

 

非常に興味深いのですが、大人のご自分が過去の幼少期のトラウマを改めて見つめて行くことで、トラウマの脅威が少しずつ変化して行くという事が起こってきます。またトラウマの恐怖によって見えなかった、その当時のご自分が戦った「現実」やご自分の「力」も同時に見えてきます。

 

トラウマの脅威は記憶と感情が整理されていない事によって、ご自分を圧倒してしまう形で心に残ってしまう。だけれどもそれを整理して行くにつれて、トラウマに果敢に挑んだもう一つの物語が浮き彫りになって行くのです。

 

そしてこれからの「未来」を生きる際の、ご自分を生かす「肥やし」として位置付けられて行くのです。

 

トラウマの過去を越え、そしてそれを肥やしとして未来を自由に生きる姿。そんな姿を拝見させて頂くのがとっても楽しみなのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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