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アダルトチルドレン

怒涛の過去を越え自由に生きる姿

アダルトチルドレン   2025/05/10 (土)  8:43 AM

庭の方ではそら豆が「だ~!」っと一列に並んでいます。ちらほらと食べごろのそら豆を発見しています。来週には収穫できるかも知れません。

 

先日、土山葵を観察していました。根っこの方が3㎝ぐらいに成長していて食べごろかな~っていう感じでした。

 

日々、さまざまな方々の回復される姿を拝見しています。それぞれが、それぞれのトラウマの歴史を抱え生き抜いてこられ、そしてそこから自由になるべく向き合い、そしてしなやかに自由な世界を生きていらっしゃるなという事を感じます。本当の素晴らしいという事を感じます。

 

幼少期からのトラウマの問題は、多くの場合、上の世代から連鎖をして来ている面があると感じます。初回面接では、家系図のお話をお伺いさせて頂きます。祖父母の代、両親の代、そしてご自分の代、ご兄弟のお話をお伺いさせて頂きます。

 

これらの家族的背景という側面は、「今」を生きる上で大きく影響を及ぼしている場合がございます。これらの問題は連続したトラウマの問題から派生していくため、多くの場合、複雑性PTSDの問題を抱えてしまう事が考えられます。

 

複雑性PTSDとは、PTSDの3つの症状、そして3つの性格傾向に問題を抱えてしまうとしています。それらはトラウマに関連するフラッシュバックや、それらの状況を回避してしまったり、また人間関係に対する不信感の問題や感情の不安定さや自尊感情に影響を及ぼすと言われています。

 

怒涛の家族を背景とするトラウマの経緯を経てきている場合、心の傷を負ってしまう事によって色々なトラウマに関連する症状を抱えてしまうという事が起こってしまいます。

 

その中でこのトラウマの問題の一つとして、「ご自分に対しご自分が否定をしてしまう」という事が起こってくる事が問題と考えられます。大切なご自分を自分自身が否定してしまっている。容赦なく自分を捌き続けてしまう。怒涛の過去を生き抜いて来られて、それでもなお自分を許していく事ができない。

 

「家族」という枠組みで「ご自分がどんな状況で戦ってきたか?」、そして「それらがどう影響してきたか?」を客観的に眺めてみる。そうした時、トラウマの過去を認め、そして「ご自分はこれからどんな人生を構築して行きたいか?」という、トラウマに影響されない”私”の人生を創造していく事が可能となるのです。

 

それは非常にパワフルな作業でもあると感じます。過去を認め、そしてそこから反面教師として学ぶ事は学び、そして手放していく。

 

そうしていく事で、ご自分の世界を取り戻し、そして豊かな世界を自由に生きていかれるようになるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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