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FAP療法

トラウマ治療と学習能力

FAP療法,  アダルトチルドレン,  カウンセリング,  トラウマ治療,  横浜,  複雑性PTSD   2021/12/11 (土)  1:31 PM

毎週、バンデアコーク先生が主催されているTrauma Research Foundationからメールマガジンが送られてきます。

 

こちらの方ではトラウマにまつわるワークショップや講義、学会など積極的に主催されていて、メールを受けるたびにいい刺激を受けている感じがあります。

 

今回はバンデアコーク先生の動画が配信されていて「キャ~!」ってなりました。「バンデアコーク先生だ~!」って嬉しくなりました。

 

バンデアコーク先生はアメリカボストンでご活躍されている、トラウマ治療の世界的権威の先生でいらっしゃいます。日本でも『身体はトラウマを記憶する』(Body keeps the score) の本が翻訳されていますが、その著者であります。

 

相変わらずお元気なご様子で、エネルギッシュにトラウマについて語っておられました。

 

トラウマ治療の興味深い部分として学習能力が上がる事だなって、師匠の大嶋先生のブログを読んでいて実感しました。

 

私自身も治療過程の中で自然とわからない事がわかり、見えなかった事が見えてきて、それに合わせて自分を修正したり工夫したりして、昔に比べて楽に学習出来るように変化してきたように思います。

 

学生時代、一般事務の仕事をしていた事がありました。その時、正直申し訳ないって感じるぐらいの仕事のレベルでした。「周りの白い目が痛い!」っていうぐらいに仕事が出来なくて頑張っていた時代がありました。

 

トラウマ治療を受けるにつれて、段々と自分の目の前の事のポイントや軸が見えてきて「楽に必要な結果を出すには?」ってなってきて、段々と様々な出来事から学習する事ができるようになった経緯があります。

 

また師匠と同じように仕事をしてみる。すると師匠が見えている世界が見えてくる(急に身長が高くなった感じ)、すると「何がポイントでどういう展開が流れているか?」が分かってくるのですよね。ある意味、優秀な脳と繋がって行く事が、バージョンアップには結構不可欠なのだな~って思うのでした。

 

ご来室される方々も、「本来の”私”の力」を取り戻されながら、ますますバージョンアップされて行かれる感じがあります。その姿が本質なのだな~って思うのです。

 

”私”が居心地がいい人間関係、環境やポジションに落ち着いていかれます。

そんな姿を拝見していますと「やっぱりな~!」って実感しますね。

 

私自身の経験でもそうですが、物事に対して一生懸命になるあまり、目の前のことが逆に見えなくなってしまうという事があったりします。そうすると自分が空回りをしてしまって「う~ん!」って感じに陥ってしまう。

 

その強迫的な感覚から少し力が抜けてきた時、自分を取り巻く周りの人がよりクリアに見えてきて、そして「何が必要か?」っていうことがシンプルにつかめるようになって来た気がします。すると楽に色々なことをこなせるようになった気がします。

 

トラウマの問題を抱えていますと、本来ある自分の感覚がシャットアウトされてしまう面があります。それによって不安や緊張が先走ってしまい、「本来ある力」を十分に使い熟して行くことが難しくなってしまうのですよね。

 

自分の感覚が使えなくなっているから目の前の事が見えなくなって、その場にあった対応が難しくなってしまうのかもしれません。回復と共に不安や緊張が落ちてくると、「今このタイミングで自分がどんなボールを投げることが必要とされているか?」ってことが感覚的につかむ事ができる。

 

自然と必要な動きが出来るようになるのですよね。

回復と共に”私”の感覚に繋がってくると、自分の感覚、周りの感覚をリアルに感じながら、その場その場で必要で的確な対応が自然と出来てくるのです。

 

あれだけ頭をフル回転させても無理だったのが、自分の感覚を使って対応して行くだけで、それまで見えなかった事が見え、そしてわからなかった事がわかり、その感覚を掴みながら必要な動きや対応ができて行くのです。

 

トラウマ治療と学習能力って非常に興味深いですね!

 

☆カウンセリングをご希望の方は、こちらからご予約頂けます。

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