児童期性的虐待のトラウマと回復 2026/05/28 (木) 2:36 AM
今日は学会初日です。「どんな学会になるかな~?」って思っていましたら、非常に情熱溢れるプレゼンターの方々のお話に思わず涙が出てしまいました。
「児童期性的虐待のトラウマからの回復と、どう自身の自己価値を修復し人生を転換していくか?」というテーマの発表でした。どんな方々が発表をされるのかと思っていましたが、自身が性的虐待トラウマの当事者としての経験がありながら、ソマティックセラピーのセラピストである方がプレゼンテーションをされていました。
この女性達のプレゼンテーションの主旨は「性的虐待の痛みをどう人生の中で転換して力としていくか?」というものでした。彼らのお話を聞きながら「そうなんだよ!そうなんだよ!」って思っていました。
「このトラウマの痛みをどう人生の中で転換しながら生きるか?」、これら性的虐待の当事者の抱えている現実だと、私自身の経験を通じても感じました。
Staci K. Hainesさんはソマティック系統のセラピストで、自身も児童期性的虐待の当事者としての経緯がある方でした。
彼女は自身が児童期性的虐待の家族の中で生まれ、育った経験の中で、その事実と過去は変えられないと語っていました。そしてそれをどう転換していくか、それが大事なポイントだとおっしゃっていました。性的虐待の経緯の中で「恥」の感覚を抱え、そしてこれをソマティック的なセラピーの中で手放して行ったと語っていました。
彼女がおっしゃる回復のプロセスの中でのポイントとして、体の感覚に注意を向けながら自分の感覚、感情に再び繋がっていくという事が大事だとおっしゃっていました。それは性的虐待のトラウマによって、自分の心と身体が分離してしまっているからだとの事でした。
そして回復の要因として、安全の感覚を大切にしていくという事。そして自分自身をどう教育し大切に育てながら、そして「人としての尊厳を取り戻していく」という事をおっしゃっていました。
また性的虐待の主な苦しみの一つとしての「恥」の感覚を手放していくという事。恥の感覚を抱え続ける事によって、それらが自分の中で不安が根を下ろしてしまうというのでした。自分自身に対する否定的自己観が根付いてしまう。
例えばそれは「自分は醜い存在」「自分は間違っていた」という、ネガティブな自己肯定感に転じてしまう危険性を述べていました。また「恥」の感覚を抱え続ける事で「無力」の感覚を抱え「自分を見失ってしまう」という事をおっしゃていました。
心と身体の感覚を取り戻し、恥の感覚を癒していく事で、最後に自分を許していくステップがあるのだとおっしゃっていました。
学会当日まで「どんな発表があるのか?」っていう事は見当がつかない感じがありましたが、素晴らしい発表を聞く事ができ力をもらったなと思いました。
そして会場には性的虐待のサバイバーの方々が大勢集まり、「共にこの問題から自由になって行こう!」というパワーを感じました。
児童期性的虐待のトラウマは、語弊がありますが「人の人生を破壊してしまうもの」だと、私自身の経験でも痛感しています。そのトラウマを認め、痛みを認め、そこからどう自分の人生に生かし、生きる力としていくかという事が大事かと、自分自身の経験の中で本当に大切な事だと痛感しています。
「あ~こんな所で素敵な仲間達に出会えたな~」という安堵感と喜びを感じていたのでした。
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ご興味のある方はご参照下さいませ。
【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
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著書
『甦る魂』はこちらをご参照下さい。
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