性的虐待トラウマ治療 2025/12/24 (水) 3:36 PM
だいぶ寒くなってきました。この時期になりますと、色とりどりのパンジーやプリムラジュリアンがお花屋さんに出回っています。深い色合いに魅了される感じであります。
日々、様々な方々の回復される姿を拝見させて頂いております。本来の私の姿は非常に美しく、そしてリミットレスな感じがあるという事を感じます。
「ブラボ~!」って感じです。
また一つ児童期性的虐待の論文を読み進めました。こちらの論文は児童期における性的虐待、感情的、身体的虐待の問題は大人になってから解離性障害を抱えてしまう要因となるという主旨のものです。
解離性障害とは記憶、意識、感情、自我が切り離されてしまい、自己の統一性が損なわれてしまう状態をさしています。幼少期の記憶の欠損(健忘)、現実感がない(離人感)などがあります。
これらの背景には幼少期の性的虐待の経緯が関連していると、今回の論文の中で述べていました。Mary-Anne Katera(2021)は大人になってからの解離性障害への影響について調査するために、子供時代の虐待の経緯ついて研究しています。
参加者は303人、そのうち解離性障害を罹患している対象者は26人、その他は比較対象として大学生(277人)を比較した研究でした。
結果として、子供時代に身体的虐待を受けた人達、特に児童期性的虐待を受けた人達は解離性障害に罹患しやすいという結果が出ていました。
特に女性の参加者は重篤な身体的虐待に加え性的虐待を受けた場合、重度の解離性障害に罹患している事でした。そのうち記憶の問題を抱えている場合があるとしている。また比較対象として大学生群277人でも1/3が性的虐待の経緯があったとしています。
大学生のグループの中でも記憶の問題を抱えていたとしています。児童期性的虐待、身体的虐待を受けたグループ、そして児童期性的虐待を受けた大学生のグループ(全体1/3)は共に解離性障害を抱えたとしています。
結果的に解離性障害の問題は児童期の虐待(身体的、性的)の問題と強い関係性があるという事が分かったとしています。
「自分」という感覚を持って、色々な感情や感覚を使って「生きる」という事の中、「生き生きした自分を生きる」感覚を持っていられるのですが、これらのトラウマの問題から派生する解離性障害の問題を抱えてしまいますと、自分に対する統一感が損なわれてしまっている影響によって、人生がトラウマの過去と現在が入り混じったような経験をする事もあるかも知れません。また他者と自分の世界が隔たれてしまう状態もあるかも知れません。
これらの問題は幼少期の虐待による経験がトラウマ化してしまう事によって、適切に整理されていない為、感覚麻痺や健忘の問題を抱えてしまいます。「自分」という一つの幼少期からの人生が統合されていないという事が考えられます。
トラウマ治療と共に、これらのトラウマの記憶と感情が整理されていく事で、感覚麻痺の感覚や自己統一性の問題も緩和していくのです。
【参考文献】
Mary-Anne Kate., et all.(2021). Childhood Sexual,Emotional, and Physical Abuse as Predictors of Dissociation in Adulthood, Journal of Child Sexual Abuse.
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ご興味のある方はご参照下さいませ。
【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい。
著書
『甦る魂』はこちらをご参照下さい。
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