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コラム:共感性が高い人たち

コラム   2024/11/27 (水)  4:19 PM

共感性が高い人たち:自他が混同しやすいのは

 

自分と他者の問題が混同してトラブルになり、関係が悪くなってしまう。こうしたトラブルには他者への共感性が強すぎるあまり、忠告や助言、おせっかいがやまず、感情的なトラブルで終わる場合があるかも知れません。

 

他者と自分が混同しやすい心理は、共感性の高いHSP傾向の人も当てはまりますが、

自分の自我の中に養育者の問題(トラウマ)が常に内包されている場合もあります。

 

あなたが自立しようとすると、あなたの心の中でその養育者は哀しい顔であなたに罪悪感を与えてあなたを逃がしません。

 

あなたはあなたを感じられず、負の感情が時々先鋭化しては、パートナーとトラブルを起こしているかもしれません。

 

大切なのは、あなたの自我をあなただけのものにすることです。そして、あなた自身を感じられるようにすることです。

 

「わたしはこうしたい!」とハッキリ自己主張しても、道徳感や罪悪感に脅かされない、全く動じない自分を想像しましょう。

 

そんなことしたら、きっとみんなに迷惑が掛かるという声が聞こえてきませんでしょうか。

 

それが他人の問題への過干渉と怒りの原因のひとつです。その怒りは「わたしは他人に迷惑を掛けずに、寧ろ他人に心地よくなってもらおうと頑張ってひとりでやってるのに、まだやれって言うの!?」と実は怒っているのです。

共感性が高い人たち:感情と理性的な判断のバランス

 

これら二つがバランスよく機能していれば、多くの人は以下の問題に答えを見つけられます。 

 

・自分はどうしたいのか 

・自分は何をめざしたいのか

・わたしは私を変更させることができる 

・そしてわたしはよくなれる! 

 

けれども、他者の問題があなたの中で渦巻いていますと、「わたしがよくなれる」ための思考や判断はブロックされます。

 共感性が高い人たち:「感情に振り回された状態」と「冷静に落ち着き払った判断」 

 

このふたつがバランスを崩すと人生がおかしな方向に進んでゆきます。 同じ失敗を何度もしたり、陽気に「それが私だもん!」とポジティブ思考の誤った使い方をします。

 

「感情に振り回された状態」は判断を失った状態です。しかし、感覚や感情がなければ、人は快不快がわからなくなってしまいます。

 

感情はわれわれが快を選んで自分にとって心地よい人生を送るための指針であり、入り口にあたる部分といえるでしょう。 

 

しかしそれが、他人の感情やトラウマだったらどうなるでしょうか。あなたは常に他人の顔色を見て動くことになるでしょう。

 

感情に振り回されると未来が滅茶苦茶な設計図になります。「このままだと自分はどうなるのかな、、、、」イライラ、不安,

 

「また同じ過ちをやってしまった」を繰り返します。こうしたストレスを回避するために使用される機能が「冷静に落ち着き払った判断」です。 

 

しかし、他人のトラウマや感情があなたの中に居座っていると、自分の内面を考える能力が低下します。

 

 自己を見つめる内省ができません。「自分に気づけない」という、そんな自分に気づけないのです。

 

 自分の怒りに頑ななまでに固執する理由を冷静に分析し、良い人生をスタートさせるための自分改造計画を実施できれば、もう二度と感情(トラウマ)に振り回されるだけの人生を送ることはない筈です。しかし、また繰り返してしまう。

 

繰り返せば繰り返すほどそれが板について感情的な自分に諦めと郷愁(愛着)すら感じてしまい、いつでも怒りを出したい時に出せる環境を作ってしまいます。

 

繰り返す家庭内の暴言や暴力をストップさせるのも困難になってゆきます。あるいは形を変えて、それが摂食障害依存症で現れるかもしれません。 

共感性が高い人たち:自分自身を自分を考える機能 内省のブロック

 

怒り、皮肉、いがみ合い、争い、奪い合い、頑固、ゆずらない、ゆずれない、攻撃、喧嘩、不和、離婚、養育や経済的困窮、仕事のストレス等、、、、。

 

感情で相手を攻撃して離別したところで、自分に心地よい環境で生きてゆけなければ意味がありません。

 

しかし、人間は感情に酔ってしまうと、無意味なイバラの道を選ぶことが多いでしょう。この点に気づいて、反省を演じた心の儀式で清めると再び同じ感情が自分の中で膨張しはじめ破裂してまた反省を演じ、、、、

 

このループを繰り返し、半世紀が経過してしまう場合も無きにしも非ずです。 

内省の形式を演じるのではなく、ご自分を正確に内省し、本当の自分に気づけば、よい人生を送れると知っていても、その内省が内省を演じる段階で終わっているという大きな自分の問題点に気づけたフリをして、再び内省を演じさせられている。

 

自分の中に養育者のトラウマの問題をミックスしていると、自我は自分を見つめ改善することが困難で、このループを続けます。

 

自分自身を感じて自分を自分で考える機能は、こうしてブロックされてゆきます。そのエネルギーは他人を考える共感性に浪費されてゆきます。

共感性が高い人たち:生きづらいシステムに気づいて内省を深めましょう

 

あなたがあなたの問題点に気がついて、それを実践してよい人生を送ろうと独り立ちすると、それを許さないシステムがあなたへの不平や嫉妬で攻撃して足を引っ張られていませんでしょうか。

 

「あなたはいつも他人を優先する共感性の国の子なのよ」と心の深い所で呼ばれ続けていませんでしょうか。

 

「いい人」、「やさしい」、「思いやりがある」という誉め言葉で問題を丸め込まれている、生きづらいシステムが働いてませんでしょうか。

 

このシステムは、あなたが自分自身を知る機能(内省)を鈍麻させて「自分はどうしたいのか」の答えをあなたに見せないように仕向けます。

 

だから、感情に振り回されている時のその感情が実は他者のモノ(多くはあなたの養育者の問題やトラウマ)であなたのモノではない場合があります。

 

自分の感情を上から見下ろしてみてください。その感情を透明な箱に入れて当室へお越しください。一緒に観察しましょう。

 

そして本来のあなたを発見してよい人生を成長させましょう。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

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