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ヤングケアラー

子供が大人の役割をさせられるトラウマ

ヤングケアラー   2025/09/12 (金)  12:41 PM

だいぶ涼しくなってきました。庭の茄子はだいぶなっています。これからますます収穫される感じです。

 

日々、さまざまな方々の回復される姿を拝見しています。少しずつ少しずつ色々なしがらみから解放されて、自由になって来られていらっしゃいますね。

 

当相談室では家族問題を背景とする、さまざまな問題についてご相談をお承りさせて頂いております。機能不全家族の中では、色々な自由に生きる事の足枷があるように感じます。

 

その一つにはヤングケアラーの問題があるかと思います。子供時代は、本来であれば「家族」という守られた環境の中、学校に通って勉強をしながら力をつけ、将来の自分が大人になっていく為の可能性を広げていく時間であると感じます。

 

「これからどんな将来が待っているかな?」、「自分はどんな風な仕事をしたいかな?」って感じで、家族の外で生きていく力をつけていく大切な時期だと感じます。

 

しかし機能不全家族の中で育って来られますと、「子供が親の問題を背負いこまされてしまう」という事が起こったりします。親自身が色々な問題を抱えてしまい、そのしわ寄せが子供という存在に影響を及ぼしてしまう。そして「それが当然」という家族関係の暗黙の了解の元、子供の存在は親が楽になるために存在させられて、成長して自由になる力を奪われてしまう事があります。

 

しかし親から求められる関係上、家族の中では「子供がそのような立場に立たされても当然」という展開になってしまう事があるかもしれません。また「良い子」という、あてがわれた「役割」のもと、家族の中では実際に起こっている問題の本質や苦しみが見えにくくなってしまう事があるかもしれません。

 

それらの一番の問題として、親と子供の立場が逆転してしまう事によって、情緒的ネグレクトの状態が起こってしまっている事かも知れません。本来ならば「親→子」に対しケアが行き届くことによって、子供は安心と信頼を持って成長していく事ができる。

 

しかしそれらが欠如してしまう事によって「子→親」というケアをさせられて、情緒的ネグレクトのトラウマの問題を抱えてしまうのです。その結果、ベースとして不安傾向を抱えてしまうという事が起こってくるのです。親から適切に守ってもらえていない経験は、情緒的ネグレクトの問題を引き起こしてしまうのです。

 

それらは大人になってから対人関係に影響を及ぼし、人との信頼関係を結ぶのが難しくなってしまう事があります。そんなかつてヤングケアラーだった人達の抱えている、根底にあるネグレクトのトラウマの問題が解放されるにつれて、次第に人間関係が楽になって来られます。

 

親を手放し、そして私らしい人生を生きていかれるようになるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

 

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい。

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