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アダルトチルドレン

”家族”の呪縛から解放されて

アダルトチルドレン   2025/04/11 (金)  2:11 PM

庭の方ではグリーンピースの花が満開となっています。そしてそれと連動してグリーンピースの実もゾクゾクと育っています。今年のグリーンピースは非常に勢いがいい感じであります。

 

日々、さまざまな方々の回復される姿を拝見しています。

本当によくご自分に向き合い、頑張っていらっしゃいます。

 

当相談室では、色々なご相談内容についてお承りをさせて頂いております。

その一つにアダルトチルドレンの問題があるかと思います。

 

ご来室される方々の多くは非常に優秀でいらっしゃる方々が多いと常々感じます。だけれどもお話を伺いさせて頂くと、それが故に原家族の中での立ち位置は、その役割は「スケープゴート」としての立場を背負わされているように感じます。

 

原家族から嫉妬の攻撃を集中的に受けてしまう事によって、また虐待やネグレクトの問題を抱えてしまう事によって、本来の姿が歪められてしまっているように感じます。

 

その方が「スケープゴート」になっているからこそ、周りはいい「役割」を演じられる。それは例えば虐待をしている父親は外では「いい肩書きのいい父」。

しかし家の中では傍若無人に怒りをぶちまける虐待者。そして子供の能力を嫉妬して潰す存在。

 

その父親に暴力を振るわれる母親は、外の仮面では「父から暴力を振るわれる可哀想な母親(悲劇のヒロイン)」の役割。しかし本質は弱者の仮面を被って、子供の自由な力を奪い搾取する存在。いざとなった時、母自身の人生の不幸の恨みを晴らすために、子供の人生を破壊してしまう存在だったりするかも知れません。

 

そうやって機能不全家族では外側と内側の側面が異なる形で展開している事があるように感じます。

 

機能不全家族の中では本質は歪められ、その中で優秀な子供はその本来の力を伸ばし、自由になる事が許されない。周りの家族メンバーに潰されてしまう。そして「問題児」という役割をあてがわれ「スケープゴート」として生きさせられる。

 

そんな事を見てみると子供という立場の存在が、親の脆弱さや自分の人生の苦しみを請負ためにスケープゴートとしての役割を押し付けられている場合があるように感じます。本来の姿が歪められた形で、人生を生きさせられる事があるように感じます。

 

そんな表向きとは異なった、裏側に流れている家族の力動が見えてくると、物事の本質が見えてくるようになります。それと同時に、他の家族メンバーの苦しみを請け負う役割から外れ、本来の姿で生きられるようになるのです。

 

本来の姿は色々な可能性が秘めた存在であり、眠っている力を生かしていけるようになります。あの常々抱えていた苦しみは、家族達が実は抱えていた苦しみであり、彼らの人生に対する憤りと嫉妬による怒りだったという事に気がつくのです。そんな重荷を背負わなくていいという事が見えてくるのです。

 

家族の呪縛から解放された世界は、もっと自由で生きやすい世界なのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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