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アダルトチルドレン

本来の”私”を育てていく人間関係

アダルトチルドレン   2025/04/10 (木)  9:28 AM

庭の方では勢いよく植物達が元気にしています。零れ種のカモミールは株を大きくして生い茂っています。百合の芽も次々と出ています。これからが楽しみです。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。少しずつ少しずつ力をつけてこられていらっしゃいます。

 

当相談室では色々なご相談をお承りさせて頂いております。アダルトチルドレンを背景とする様々な問題、自己否定感の問題についてもお承りをさせて頂いております。

 

この自己否定感は、幼少期からの長期的な虐待の問題による複雑性PTSDの症状の一つであるという事が考えられます。長期的に渡り、虐待に付随して否定され続ける事によって、自分の自己価値観が損なわれてしまい、どんなに優秀であっても力があっても無力感や自信のなさに苛まれてしまうのです。

 

また「自由に生きる」という部分では「誰と繋がって誰と繋がっていないか」という要素は非常に重要であると感じます。それは幼少期のトラウマを抱えている事によって、どんなに力があっても優秀でも「自分はダメだ」というふうに思ってしまうパターンが作られてしまい、トラウマの再演によって現在の人間関係でも、ご自分を否定し続ける人間関係にい続けてしまうという事が起こってしまうからです。

 

何をやってもダメだしばかりされてしまう。どんなに努力をしても「ここがダメ」「あそこがダメ」という感じで否定されてしまう。

 

そのような人間関係にい続けてしまう事によって、ご自分の中に得意な分野、力がある分野、できている事、できない事、色々な要素があると思うのですが、それらが「全くダメ!」っていう感じで真っ黒に塗り固められてしまうという事が起こってしまうのです。

 

回復のステップで大切なのは「ご自分を取り巻く人間関係がどんな存在か?」って事を改めて見直していく作業というのは非常に自己肯定感を育てていく上で大切なポイントであると感じます。

 

そうする事で「どんなに努力をして頑張っても自分はダメ」っていう悪循環のサイクルから抜け出す事ができるようになるのです。

 

そして適切なご自分の本来の姿を映し出す”鏡”の前に立った時、初めてご自分の力、能力、そして一方ご自分の課題がクリアに映し出され、そして地に足がついた形でご自分の力を育んでいく事ができるようになるのです。

 

そうした健康的な関係性の中で、本来の”私”が育って自由になっていくのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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