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共依存

”私”の自由を求めて

共依存   2025/01/22 (水)  12:39 PM

近頃はとってもいい天気の横浜であります。菜花がじわじわと大きくなっています。

寒い季節ですが、植物達も逞しい感じです。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。ご自分に向き合いながら本当に良く頑張っていらっしゃいます。だからこそ着実に力がつき、少しずつ見える世界が広がっていくのだと思います。

 

当相談室では色々なご相談をお承りさせて頂いております。

「自由に生きる」という事を阻害する要因というのは、非常に様々であるという風に感じます。その一つに「共依存関係」というポイントがあるように感じます。

 

人のコミュニケーションでは2つのパターンがあるなと感じます。

それは言葉でのやり取り、もう一つは非言語的なコミュニケーションでのやり取り。

 

案外と非言語的なコミュニケーションというのは、重要なポイントではないかと感じます。

 

これらの2つのコミュニケーションが相違している場合、ダブルバインドと言って受け手は「何を意図している?」って混乱してしまい、症状や問題が発生してしまうという事があります。ある場合は摂食障害などの問題、その他様々な問題が発生してしまいます。

 

機能不全家族の中で、この共依存関係における支配という事が多く発生していると感じます。両親との関係が不和の状態の中、親と子供が密着した関係の中で共依存関係に陥ってしまう事があるかも知れません。父と母が不和の状態で、親の愚痴の聞き役をさせられたりなどです。

 

そんな時、子供は「一人の人間として世界を広げていく事」が難しくなってしまう場合もあるかもしれません。それは親自身が自由ではないので、このダブルバインドで自由を拘束されてしまうからです。

 

「あなたの事を大切に思っている」と言いながら、行動面ではいざとなったら梯子を外す事をされて困難な状況に陥れられてしまう。その中で成長の大切なタイミングで、自由に生きるステップを阻害されてしまう事があるように感じます。

 

その背景には、子供の潜在的な能力と人生の可能性に対する嫉妬と破壊(怒り)の感情をぶつけられてしまうという事があるように感じます。

 

だけれどもダブルバインドを掛けられているので、実際に言葉では表面化されない。

それは水面下にあって、このシガラミは捉えにくい事があるかも知れません。

 

そのような共依存関係の問題が浮き彫りになって来ると、「”私”の自由のため」に少しずつステップを歩んでいく事が出来るようになるのです。

 

ご自分の周りのシガラミを整理しながら、”私”が心地よい世界を伸び伸びと生きていく事ができるようになるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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