アダルトチルドレン 2024/12/19 (木) 12:46 PM
だいぶ冬らしくなって来ました。クリスマスシーズンで、横浜の街ではクリスマスツリーがあちこちで飾ってあります。
日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。怒涛のトラウマの過去を乗り越え、ご自分の人生を良く生きていらっしゃると感じます。トラウマを手放し、一つひとつご自分らしい人生を積み上げていらっしゃると感じます。
アダルトチルドレンの「生きづらさ」と言う時、その一つの要因として自己肯定感の側面も大きく影響すると感じます。「私は私のままで良い」と言う、ご自分に対するOKの感覚であります。
それらの自己肯定感の部分は、幼少期のトラウマを抱えていた場合、色々なシチュエーションで傷つけられ、損なわれてしまっている場合があるように感じます。
その影響によって「自分は自分でOK」と言う感覚が感じられず、自己卑下や自信のなさで「生きづらさ」を抱えて生きざるえない。
何となく家族の力動を考える時、家族の中でも「2・6・2」の力関係が働いているように感じます。「上の2」の人達が「上の2」でいるためには、「下の2」の人が存在して、その「下の2」の人が傷つけられ搾取される事によって成り立つ関係が虐待の問題が起こっている家の中である気がします。
「下の2(多くは子供)」がいる事で、「上の2」の人達(親)が自分の苦しみや生きづらさから派生する葛藤についてバランスを取るために「下の2」の人を搾取する。そして力を奪う。
そうして「上の2」の人は、自分で自分の問題に向き合って生きづらさを乗り越える代わりに、「下の2」の人に請け負ってもらう事で下駄を履かせてもらっているように思うのです。
だから機能不全の家庭の中では、その「上の2」の人がバランスを取るため、家族を維持するために「下の2」の人が自信がない事でバランスが取れているのだと思います。
しかし本質的な部分を見ると、一見すると「上の2」のポジションは実は脆弱性を抱えていて自分の人生を自分の力で生きられないから、「下の2」の人を搾取していると言う事なのです。
そんな本質的な部分が見えてくると「あ~なるほど~」って事が浮き彫りとなります。そして「下の2」のポジションで生きる必要はもう無いと言う事が分かってくるのです。
機能不全家族のバランスを取るために、ご自分があえて「下の2」に下がってあげていた。それは「上の2」の人の脆弱性を補填するために必要だった事。ご自分はその環境の不釣り合いなポジションでいる必要がない。
そうしていくうちに「本来の私」の姿が見えてくるのです。「本来の私」にふさわしいポジションと新しい展開が見えてくるのです。
誇りと自信を取り戻し”私”らしい人生を生きていけるようになるのです。
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【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい
著書
『甦る魂』はこちらをご参照下さい
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