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新たな”私”の物語を紡いでいく

未分類   2024/10/25 (金)  11:35 AM

朝方庭の方をのぞいてみましたら、水菜、菜花、ロマネスコが発芽をしていました。まだ数日しかたっていませんが、野菜の種達は元気に発芽をしていました。調度良い湿度と温度がそろっているのかも知れません。「お~!」って感じであります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。非常にそのステップは興味深いなって事を感じます。

 

色々な方々の回復のステップを拝見していますと、問題というのは上からの世代間連鎖によって作られてしまっているという事を感じます。

 

問題を抱えている時「自分がいけない」、「自分が何か欠けている」、「自分が弱いから」という風に自分をダメ出ししたりという事があるも知れません。だけれども、よくよく見てみると、ご自分の上の親の世代、そしてその上の祖父母の世代からのトラウマの影響が世代を通じ、下の世代(自分)に伝わり、そしてそれが問題や症状を作ってしまっているという事があります。

 

知らず知らずのうちに影響を受けてしまい、トラウマのストーリーに転じてしまっている。ご自分の上の世代の親は、祖父母から愛されなかった。「愛して欲しい」、「大事にして欲しい」という気持ちが満たされないまま大人になり、そして次の世代が生み出される。

 

そして親となったその人は、子供に対して十分愛情を与えてあげられる事が難しくなってしまう。それによって満たされない感覚が祖父母の代から影響を受け、下の世代に受け継がれてしまう。それによってその満たされない感覚によって、色々な問題や症状が作られてしまう。

 

それは自分の問題って思っていたけれど、よくよく見ていると上の代から問題が続いていた事が見えてくる。

 

トラウマ治療のパワフルな所は、そんなトラウマの世代間連鎖をこれまでとは違ったストーリーに転換していけるという事かも知れません。

 

”私”を主人公として、その怒涛のトラウマの過去をサバイブし、新しい自由なストーリーを紡ぎ出して行ける事。それが非常にパワフルで、大切なご自分を生かしていける非常にクリエイティブなステップだと思うのです。

 

多くの方々の、新たな物語をお伺いさせて頂くのが、とっても楽しみなのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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