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コラム:繊細なわたしの正体

コラム   2024/07/24 (水)  3:09 PM

繊細なわたしの正体

敏感なのは、繊細なのは、例えばHSP気質だから仕方ないためだと自己診断してしまうと自分の中から様々な可能性を見つけなくなってゆくでしょう。その繊細さや敏感さを生まれ持った気質だから変わる訳がないと諦めてしまう方は多くいらっしゃいます。そんな諦めや哀しい自分、気の毒な私が心地よかったりすると、マイナス思考で対人関係を形成しがちになり、社会の中で評価されず、理不尽な思いをしやすくなるでしょう。 

 

この場合、自分の敏感さや繊細さにばかりに意識が過剰に注がれてしまう傾向を、弱める治療が必要となります。治療によって日常生活や対人関係の中の自分の敏感さや繊細さと上手につき合えるようになってゆきます。あるいは、その反対の野獣のような荒々しさや俊敏な直観力としなやかな心も、実はあなたの中に生き続けているという発見が待っているかもしれません。 

 

あなたにも変化や変貌する自由はあります。しかし、他人の評価を気にすると、やはり元の鞘に収まっていようと思ってしまうその脅えさえ克服できれば、自分のやってみたいものが活き活きと見えてくるでしょう。その抱えていらっしゃる脅えや恐怖を緩和することが当相談室の治療の中心となっております。怖いものが怖くなくなる、気にしているが徐々に気にしなくなると、心がぐーんと大きくなります。 

 

いよいよ本当のあなたがここからはじまるでしょう。 

ところで、あなたにとって心の中の他人像はどのように見えるでしょうか? 

繊細なわたしの正体:他人像 

・他人は私を助けないけど、わたしは他人を助ける 

 

・他人はケチだけど、わたしは気前がいい方だ 

 

・わたしは他人に良い顔を見せようと努力するけど、他人は私に怖い顔ばかりする 

 

・他人といると割に合わない、けれども、他人を避けると不安で一生孤独のままだ 

 

・仲が良いという意味が、実はよくわかっていないような気がする 

 

・正しさ、知性、美しさを身に着けていると、他人は一目置いてくれる 

 

もしもこうした他人像ばかりが心に描かれている時は、他人との対話がうわべだけで成立していないことになります。恐怖と見捨てられ不安と孤独感でその心は包囲されているかもしれません。すると、「生きる」=「他人への対処法」ばかりに比重がかかり、日常生活が支配されますから、あなたの本来の感覚や能力はそれに埋もれて見つからなくなります。

 

しかし、この「他人対処法」を自分がやっているとは、当人はあまり意識したことがありません。治療によって、そこに光をあてると「今まで何やってたんだわたしは!?」という驚くような展開が待っているかも知れません。

繊細なわたしの正体:その当たり前が、実は普通ではなかった!! 

あなたが日ごろやっている、その当たり前の気づかいや優しさが実は荒行だったとしたらどうでしょうか。 みんながその気遣いや優しさを持っていて、良い関係を作ろうと思っているにちがいないという思い込みで、世界を見ていたとしたらどうでしょうか。 こうした見間違いを多くの人がやっています。 

 

「どうして私だけが貧乏くじを引いたり、しりぬぐいをさせられたりするのか」 

 

「あの人たちの中にいると、どうもきごちなくふるまってしまう」 

 

「服のセンスについてのBさんのあの一言は、まるで私への当てつけだぁ~ショック!」 

 

という理不尽や傷心の思いを発生させる原因は、他人のエゴイズムを目の当たりにした時でしょうか。あるいは、個人的な好みを語った時に、うっかり相手の好きな色や音楽や服のセンスや推しを無意識に高らかと罵倒していたりする時でしょうか。 

 

残念ですが、生きているとこのようなシーンにたくさん遭遇します。避けて通れません。人間が向こうからやって来るかぎり、言葉が存在する限り、感情が高低するかぎり、五感が機能しているかぎり、世界内の私には、これらの事態が必ず起こります。時には、 

 

「なんて世界は私にとって残酷な場所なんでしょう」と苦しんでいらっしゃるかもしれません。この残酷な世界とどのようにつき合えばよいかがわからない。 

 

今日も自分の心に嘘をついている自分がつくづく嫌になったりするかもしれません。嫌になるだけで、何も変わらず、翌日もどうにか社会の一員たろうとしてしまいます。 

 

ところで、そんな協調性をうっぱらったとしたら、あなたはどうなってしまうでしょうか? 

 

・みんなに迷惑が掛かる 

 

・明日からもうみんなと仲良く出来ず、対立する。生きづらくなる。 

 

・きっと怒った顔をみんなはするだろう。 

 

・イジメられる、嫌がらせを受ける、脅される、出る杭扱いにされる 

 

・こんな目に会うのなら、やっぱり自分に嘘をつこう。笑顔で元気なフリだけしていれば、何とかその関係を維持できる。 

 

いつしか、こんな協調性に不快感や疲労すら感じなくなると、それを多くの人は「大人」と呼んでいたりしますが、心の中に恨みや嫉妬、暴言に怒りを閉じ込めることになります。これらの負の感情はあなただけを話し相手にします。孤独は深くなる一方で、聞こえる心の声は人間関係への不快感を表明する声ばかりになっていたりします。 

繊細なわたしの正体:トラウマのからくり 

「みんな」対「自分」の時、その「みんな」とは一体誰のことでしょか。Aさん?Bさん?Cさん?実は、これらの誰でもなく、一番自分の言いたいことを言わせない存在があなたを脅かしながら、その裏で糸を操っている場合があります。その犯人を退治できた時、自分の心に閉じ込めていた負の感情は消えて心は晴れやかになるでしょう。

 

そして、Aさん、Bさん,Cさんの実像が鮮やかに見えてきます(時にはそのAさんやBさんが最愛のパートナーだったりすることもありますからご注意を!)。

彼らは私をちっとも怒ってなんかいなかった。これがトラウマのからくりです。 

 

トラウマの巧妙なカラクリにお心当たりの方は、ご来室をお待ちしております。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

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