アダルトチルドレン 2023/12/01 (金) 12:17 PM
今日は横浜はいい天気であります。相談室のある横浜みなとみらいの地区では、色々な場所に大きなクリスマスツリーがあります。それぞれが趣のある素敵なクリスマスツリーであります。
日々、様々な方々がご来室されています。怒涛のトラウマを乗り越えて生き抜いていらっしゃる姿を拝見させて頂くにあたり、人の自由になっていかれる力の凄さを実感致します。
「自由に生きる」という時、本当に色々な要因が考えられるなと多くのケースの方々が自由になっていく姿を拝見している時に感じます。
多くは幼少期のトラウマの問題によって、そのトラウマの影響によって「自由に生きる」という事を拘束されてしまうという事があるかもしれません。
一方、やはり実感するのが、「今現在どんな人と繋がっているか?」という事も「自由に生きる」事に影響を及ぼすなと感じます。ご自分を取り巻く周りとの関係性。そしてその周りの人達はどんな風に”私”を捉えている?それは重要なポイントだったりしますね。
私はこの臨床の世界に入る時、自分自身のトラウマの問題からスタートした経緯がありました。最初はトラウマ関連のNPOに所属し、ボランティアカウンセラーからはじまりました。
その時、トラウマから派生する複雑性PTSDの問題を抱えていました。そして「本当にトラウマから自由になるってどういう事?」っていう疑問から、自分自身が臨床家として生きたいと感じました。
その際、アメリカ・ボストンにあるバンディアコーク先生やジュディスハーマン先生達が携わっているトラウマ治療研修に参加したのも大きな要因でした。
だけれど私には何もありませんでした。あるとするとトラウマの負の遺産ぐらいなもの。そんな時に臨床心理の学校に入り、そして臨床心理の学生としての「役割」を得ることができたのでした。
そうしていくうちに、何となく私のアイデンティティがシフトチェンジし、それまでは野生児のような私でしたが「学ぶ人」としての自分に少しバージョンアップしていった事を覚えています。
そして臨床を学ぶ師匠との出会いと関係から「臨床家」としての「役割」を得て、またちょっと成長した経緯があります。
人は非言語的にコミュニケーションをとっていると師匠はおっしゃいます。ですので誰の人の前に立つかによって、自分自身が全然違ってくるという事が起こって来ます。
ある人の前に立つと、物凄く惨めな気持ちになる。
またある人の前に立つと、競争心を掻き立たせられる不快な気持ちになる。
またある人の前に立つと、罪深い気持ちになる。
またある人の前に立つと、何だか楽しい気持ちになる。
そんな風に相手によって、自分の姿が変わってくるという事があるのですよね。振り返りますと、私自身が臨床家として生きるという事は、歪められた姿をリセットしていく上で大切な要因であったと思うのでした。
そして周りの力を下さる方々との繋がりも、それまでの自分の姿を修正してく際に大きく影響を及ぼして来たのだなと感じるのでした。
世の中には色々な人達がいますが、それぞれがそれぞれの価値観やある場合では正義を抱えている状況で、ご自分にとって成長を喜んでくれる人達との出会いという事が自由になっていく上で大切な要因となって、力となっていくのだなと実感するのです。
逆にいうと自由になる、成長していく事を好ましくないと感じ阻害しようとする関係性は、自由とは反するものかも知れません。
そんな負のエネルギーの人間関係を断捨離しつつ、ご自分の成長を喜んでくれる人達の中に身をおき続けていく事によって「自由になる力」がパワーアップしていくように思うのでした。
そんな楽しい心地良い関係の中、少しずつ皆様との繋がりの中で育てて頂いたな~って事を思うのでした。
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【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい。
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