Home > スタッフブログ新着一覧 > 本来の”私”の姿で生きる

アダルトチルドレン

本来の”私”の姿で生きる

アダルトチルドレン   2023/06/24 (土)  12:01 PM

近頃は1年草を庭に植えていますが、多年草(毎年花を咲かせる)を植えるのも良いなと感じております。

 

クレマチスの花は5月に美しく咲く花でありますが、クレマチスが毎年咲くと楽しいな~って感じで、アンテナを張っております。クレマチスも色々な種類があって、迷う所であります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。少しず少しずつ力をつけてこられ、そして自信持って歩いて行かれるご様子は素敵だなと感じております。

 

そしてその回復される姿に「自由に生きるには?」という問いに対する答えを教えて頂いている感じがあります。

 

機能不全の家族で生きる時、子供として子供らしく生きるという事は阻害されてしまう事は良くあります。問題を抱えた親を支えたり、その親の問題を一旦棚上げする為にスケープゴート(生贄)として存在させられたりなど、子供としてそのまま生きるということは到底難しい場合が多くあるかも知れません。

 

それらの「役割」を担わされて生きる時、同時に本来のご自分ではない姿で生きさせられるという事が起こってくるのです。

 

親が問題を抱え、また親として未成熟な場合、親を支える立場として生きるという「役割」を担う場合があるかもしれません。親の支え手としてイネイブラーとして親を支える「良い子」を演じなくてはならなくなる。

 

「そうするとどういうことが起こるのかな?」って思うのです。

 

親と子の心の境界線が曖昧になってしまい、親の問題を引き受けてしまうという事もあるのかも知れません。

 

親自身が社会不安を抱え、そして父との葛藤を抱えている場合、親が子供に依存して支えてもらう。そうすると親の社会不安の問題もまた子供が背負ってしまうという部分があるのかも知れません。

 

本来は親ー子関係では、子供が親を信頼し支えてもらい認めてもらうという関係性なのだけれど逆の立場になってしまう。

 

親を精神面で支える「良い子」として生きさせられてしまう。そうすると親の不安を背負い、そしてその不安を背負いながら、子供もまた家の外の世界を不安を抱えて生きるという事が起こってくるように思うのです。親の「生きづらさ」を背負ってしまう。

 

そんな親ー子関係の共依存関係の問題から解放されていくと、ご自分の中での「自分軸」が育ってくるのですよね。「私は私で良い」「自分って良いもの」っていう自己肯定感が育ってくるのですよね。そして外の世界でのびのびと生きていかれるのですよね。

 

親の不安を背負って支える役割から解放されていくと、もっと楽に自由に生きていけるのかも知れません。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

コメントは受け付けていません。

トラックバックURL

https://shizuko-o.com/kanri/wp-trackback.php?p=5947

ページトップへ戻る