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アダルトチルドレン

本来の”私”の姿で生きる勇気

アダルトチルドレン   2023/05/11 (木)  12:50 PM

横浜はとってもいい天気であります。通勤がてら歩いていると、とっても心地よい感じであります。

 

これから夏野菜の季節となります。色々と苗を揃えていますが、また今年はカボチャにチャレンジをしようかなと考えております。

 

先日、Dr Gabor先生の本を購入しました。『The Myth of Normal Trauma, Illness & Healing in a Toxic Culture』という題名のご著書でありました。

 

Dr Gabor 先生ご自身も、幼少期からのトラウマを抱え、ご自身の回復のプロセスを経ていらっしゃるとの事でした。生まれて5週間で母と離れ(「捨てられた」と表現されています)、そして祖父母は強制収容所でお亡くなりになった経緯をお話しをされていました。それらの経緯は先生にとってトラウマの問題として抱えていらっしゃったとの事でした。

 

生まれて5週間で母に捨てられた経験から「自分は必要とされていない」という感覚が植え付けられ、その為先生は「自分は必要とされる必要がある」と精神科医になったとお話をされていました。

 

またずっと祖父母の強制収容所でのトラウマを引きずり、トラウマ治療の世界的権威でいらっしゃるバンデアコーク先生から「今現在生きている様々な場所に祖父母のトラウマを映すのはやめよう」と言われても、そのトラウマを受け入れて認めていくということが難しかった経緯をお話されていました。

 

トラウマサバイバーであると共に、世代間のトラウマの影響の問題やアディクション問題を中心に臨床活動をなさっている先生でいらっしゃいます。そしてトラウマの真実を見つめる事を追求していらっしゃる素敵な精神科医の先生だと思いました。

 

非常に興味深い事を仰っていました。それは「本来の自分を生きる事」もしくは「問題を抱える親とのアタッチメント」を選ぶかというお話でした。

 

先生は「ヘルシーアンガー(健康的な怒り)」という言葉を良く使っていました。問題を抱える親に愛される為に、色々なアディクションや問題行動が引き起こされるというのです。「ヘルシーアンガー」を抑圧して生きる事で、大人になってからそれが火山のように爆発してしまうというのです。

 

また「いい人」をやり続ける事で「ヘルシーアンガー」を抑圧してしまう、それがメンタルや身体の問題にも派生してしまうという事も仰っていました。

 

その中でいかに自分の中にある怒り(ヘルシーアンガー)を認め、そして「本来の自分を生きる」という事を選択できるか?ということが重要かと仰っていました。

 

自分自身の中にある様々なトラウマの経緯を受け入れて、その痛みを認め外に出して表現していく事。そうしていく事で、本来の自分を取り戻していけるんだと仰っていました。

 

そして「問題を抱えている」という事実は、別の意味でいうと「それだけ本来の自分で生きているのだろうか?」という事を教えてくれる大切な指標でもあるということも仰っていました。

 

意識で「私は大丈夫」って思う事でバランスは取れるけれど、だけれどもどこかご自分の中に大切な「ヘルシーアンガー」を抑圧してしまう事で、本来の自分が「この生き方は違うぞ!」って訴えているかも知れないという事ですね。

 

非常に興味深く感じました。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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