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アダルトチルドレン

眠っている本来の”私”

アダルトチルドレン   2022/10/06 (木)  1:27 PM

いぶ「秋だな~」っていう季節になってきましたね。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。非常にその回復のステップは興味深いな~って感じることがあります。

 

回復と共に、段々とご自分の中に私が育っていく、そんな感じだな~って事を思います。

 

「私が育っていくって何?」って思われるかも知れません。「自分は自分だ~!」って感じかもしれません。

 

回復のステップと共に、ご自分の中にある、もしかしたら埋れていたご自分の感覚につながっていく様に思うのです。ご自分の中にある本来の”私”とつながっていく。

 

かつて私自身、自分が周りの人達から求められていた姿で生きる、ハリボテのような感覚を感じていたことがありました。

 

周りからすると「いい人」「都合のいい人」っていうポジションにいました。だから当時の私からすると、カウンセラーになるという事すら予想外な事でありました。当時の私は「周りから求められる自分」という人生の展開を予想していました。

 

だけれども自分の中にある”私”と繋がっていくうちに、人生の展開がトラウマ治療へと、そしてセラピストへと転換して行った経緯があります。自分の感覚で物事を感じ、考え、そしてその感覚でもって人生の舵取りをしていくようになったのでした。

 

「まさか、自分がこんな風に生きるとは思いもよらなかった?」と、20代の頃の私は思うと思います。

 

前に勤めていた相談室の精神科医の先生が興味深い事を仰っていました。「問題はね、生き方の問題なのよ」って事でありました。

 

当時の私は「生き方の問題ね~」って思っていました。

 

そして周りから求められる姿で生きる自分が、私の生き方だから、抱えている問題や症状だけをなんとかして欲しいってあがいていました。

 

だけれどもそれって、外側の私と内側(本質)とはかけ離れている状況だったのですよね。一切私は内側の自分と繋がろうとしなかった。

 

ある意味それは、内側の私に繋がったら、あの抑圧していた過去のトラウマに向き合う事を嫌悪していたからでした。

 

だから本質の私に嘘をついて「普通の自分でいたい」「周りが求める姿の自分でいたい」っていう風に思って、ある意味鎧を着ていたのでした。それが「本来の”私”」を隠しておく大切な鎧だったのでした。

 

鎧というものは、ある一定期間は鎧を着て歩けるのだけれど、段々と「うっ!重たい・・・」ってなって来る。ある意味、そこが私にとって生き方を見直し、変えていく転換点だったのだと思います。

 

アダルトチルドレンからの回復は、ご自分につながり生き方をシフトチェンジしていく事でもあるのかもしれません。”私”を主軸として、”私”が感じる事を羅針盤として広い世界を生きていく。

 

そんな風に思うのでした。

 

 

●ご興味のある方はこちらからご予約頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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