Home > スタッフブログ新着一覧 > 本来の”私”を育てて行く

アダルトチルドレン

本来の”私”を育てて行く

アダルトチルドレン   2022/09/30 (金)  1:58 PM

今日はいい秋晴れの天気ですね。通勤がてら最寄りの駅までの徒歩はとっても心地よい時間となっています。「Blue Sky~♪」って感じの横浜の空であります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。着実に着実に様々な問題を乗り越えて自由になっていらっしゃる姿に力を頂く感じがあります。

 

多くのご来室される方々のサバイブされて来られている姿に、人はどんな事があっても自由を求め、そして広い世界を生きていかれるのだなと、その力強さも同時に感じる事が多くあります。非常に素晴らしいなと感じます。

 

アダルトチルドレンからの回復の一つに「自尊心の回復」という部分も大きいなと感じます。「私って良いもの」、「私は私で良い」って感じの、無条件の自分に対する慈しみと愛情という感覚かもしれません。

 

回復と共に、その「私は私だ~!」って感覚が育って来られ、そして「自分軸」で広い世界を生きていかれるようになります。

 

この自尊心の部分というのは、WHOが発行している診断基準であるICD-11の複雑性PTSDのカテゴリーの中にも組み込まれています。PTSDの3つの症状、対人関係、自己観、感情の波の側面を複雑性PTSDでも扱っています。

 

それぐらいやはり幼少期のトラウマからの回復というのは、自尊心と強くリンクしていると言えるかもしれません。

 

複雑性PTSDの権威であるボストンの精神科医のジュディス、ハーマン先生は回復の3段階として以下のように述べておられます。

 

1)安全な環境 2) トラウマの過去を振り返る 3) 人間関係の再構築

 

この3段階目の「人間関係の再構築」という部分は非常に回復の面では大切な要素だと私自身も感じております。

 

それはご自分を取り巻く人達から映される鏡によって、ご自分の姿がいかようにも変化していくからです。ご自分をリスペクトしてくれる関係では、「私って良いもの」って自然と思えてくる。そしてお互いをリスペクトしあえる関係を育み、自由になっていける。

 

けれども相手の自尊心の低さから、人を下げてくる人間関係の中では、どうやって頑張っても自尊心が育っていかないという事が起こってきます。

 

「取り巻く人間関係で、どんな人がどんな鏡を私を映し出しているか?」っていう側面で見て行くと、非常に興味深いかもしれません。

 

・心地よい、リスペクトをされている関係?

・それとも自尊心を切り崩されて惨めな気持ちにさせられる関係?

・後者の場合、どうやって距離をおく?

 

そうやって少しずつ不快な人間関係を断捨離しながら、心地よい関係を育んで行く。すると”私”が”私”に対する見方や自尊心も育ってくるのですよね。

 

アダルトチルドレンと自尊心の回復と人間関係。非常に興味深いですね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

コメントは受け付けていません。

コメントは受け付けていません。

トラックバックURL

https://shizuko-o.com/kanri/wp-trackback.php?p=5131

ページトップへ戻る