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アダルトチルドレン

”私”を生きる自由

アダルトチルドレン   2022/08/27 (土)  11:37 AM

セラピストの仕事を始めて随分と経つなぁ~と振り返ることが時々あります。

 

私自身のアダルトチルドレンからの回復と共に、セラピスト、そして相談室の成長が、繋がってくださる方々との回復と成長とと共にあるな~ってってことをしみじみ感じます。非常にトラウマからの回復というのは惹きつけられるものがあり、今現在に至ります。

 

怒涛のトラウマの過去を越え、なおかつ「自由に生きたい」と願いご来室されます。「本当に良くここまで生き抜いて来られたな」って事を実感致します。

 

師匠の大嶋先生は「意識の背後に無意識が宿る」という事を仰っておられて、「なるほどな~」って事を感じます。

 

意識「・」で考えていると「う~不安だ」「将来はうまくいかないかも」って「どよ~ん」って感じになってしまう。だけれどもその背後に無意識さんが宿っていて、守ってくれているのですよね。

 

だからこそ多くの方々が戦場のトラウマを生き抜いて来られ、そこから自由になって行かれるのだなって思うのです。

 

私自身も自分の人生を振り返ると感じます。「あ~どうしてあそこから抜け出して、今こうやってセラピストとして生きているのか?」って思った時、どこかで知らず知らずのうちに私の無意識さんが「こっちだよ~」って感じで、守ってくれ様々な人間関係や環境の中で次第に過去が癒され、そして元気になって行ったのだなって思うのです。

 

「意識の背後に無意識が宿る」というのは、非常に興味深い言葉だなって思うのでした。

 

アダルトチルドレンの問題は、トラウマの問題とリンクする部分が良くあります。アダルトチルドレンの「役割」を演じている時、そこには「ご自分を偽って生きる」ということがあります。

 

専門用語でありますが、自分の感覚を麻痺させる事を「解離」と言います。心の奥底では様々な感覚を感じている。

 

だけれどもアダルトチルドレンの「役割」を演じることで、その感覚を抑圧して麻痺させる。麻痺をさせることで、原家族での機能不全家族で生き抜いて行くことは可能になるのです。

 

だけれども麻痺(解離)してしまうことで、その抑圧されてしまったトラウマの感情は、後々様々な問題を引き起こしてしまうのです。

 

ある場合はお酒食べ物などの依存症の問題。またある方はトラウマにまつわるフラッシュバックなどの問題など、後々になってその問題が浮上してしまうのです。

 

機能不全家族において生き抜いて行くには大切な麻痺(解離)だったけれど、それによって別の問題が浮上してしまう。そして「生きづらさ」を抱えてしまうということが起こってくるのです。

 

幼少期の問題から解放されるにつれて、次第に「本来の私」に戻っていかれます。そしてそのままの”私”で生きる喜びと自由を得ることができるのです。

 

その姿は非常に美しいのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

 

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