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複雑性PTSD

複雑性PTSDからの回復のステップ

複雑性PTSD   2022/03/02 (水)  7:49 PM

少しずつ暖かくなって来ました。公園の梅の花は一段と花が咲いておりました。「長閑だな~♫」って感じであります。

 

先日、オフィスにヒヤシンスの球根を持参しました。オフィスは暖かいせいか、あっという間に大きくなっていました。

 

朝来た時と帰る時では多分、数センチぐらい違うぐらい、ジワジワと成長している感じが面白いな~って思いました。

 

先日、バンデアコーク先生が主催されるTrauma Research Foundationからメールが届きました。今年も5月にボストンにて第33回トラウマ会議が開催されるとのことでした。

 

オンラインでも開催される様で「やった~!」って感じでありました。「今年はどんな先生が登壇されるのかな?」って思ったら、何と複雑性PTSDについてご提唱されているジュディスハーマン先生がご登壇されると言うことでした。「キャ~!」って感じでテンションが上がりました。

 

バンデアコーク先生とジュディスハーマン先生、お二人が出られる学会なんて夢の様だ~って思いました。

 

2001年に清水の舞台から飛び降りるように、ボストンのトラウマ治療研修に参加してから、もうかれこれ20年以上が経とうとしています。当時私は、トラウマサバイバーズユニオンでボランティアとして活動していました。

 

「どうやったらトラウマの問題から自由になれるの?」って、世界の凄い先生に会いたい!って思って、様々な専門家の方々とご一緒させて頂きました。あの時の事は今でも忘れられず、頂いた「CAMBRDGE」と刺繍されたキャップを今でも部屋に飾っています。

 

ボストンは「楽しかったな~」って言う思い出が一杯の場所であります。当時、専門家でもないし、色々な問題を抱えていた私は「何だか分からないけれど、とにかく凄い場所にやって来たぞ!」って感じでありました。

 

トラウマサバイバーに対するリスペクトの気持ち、そしてサバイバーへのエンパワメントする姿勢に感動しました。

 

あれから20年が経とうとしています。早いものだなと思いました。

 

ジュディスハーマン先生は、「回復の3段階」という理論を提唱されています。

 

 1)安全を確保

 2) トラウマの過去を振り返る

 3) 人間関係の再構築

 

日々、様々なトラウマの問題を抱えてこられた方々とお会いしています。

ジュディスハーマン先生の回復の3段階は納得な感じがあります。

 

幼少期からのトラウマ(複雑性PTSD)からの回復は、今現在関わっている人間関係が変わっていく様に思います。ご来室当初は、トラウマの再演の様な安全・信頼を感じにくい人間関係の中で力を削がれてしまっている。

 

回復と共に、”私”の中に”私”を大切にする自尊心が育って、”私”にとって心地よい人間関係の中で生きることができる様になるのです。

 

フェアな安心・信頼を感じられる人間関係は、お互いを支え合い「力」を与え合う関係となります。そんな安全な環境の中で、すくすくと”私”が地に根をはって成長して行くのです。

 

本来ある「力」を発揮されながら、ご自分が求める生き方をされて行かれます。その成長の姿は非常に美しいのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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