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アダルトチルドレン

生き生きした本来の”私”を生きる

アダルトチルドレン   2022/02/20 (日)  6:54 PM

本日は臨床心理士の研修が午前からありました。非常に興味深い研修でした。

カルトについてのお話でした。

 

講師の先生の「知」への姿勢に「美しいな~」って感じました。

世の中にある様々な問題に取り組む時、真実を追求する姿勢と愛情というものをお持ちでいらっしゃるのだなと思いました。

 

「私もこうありたいな~」なんて事を思うのでした。

 

研修を受けていて「家族の支配とアダルトチルドレン」についてフト思い浮かびました。機能不全家族は、いわゆるカルト的な支配と似ているのかも知れないという風に実感しました。

 

外の世界に対する恐怖を植え付けられ、そしてその世界にい続けさせられる。

そしてその環境の中、支配と虐待の状況が繰り返される。逃げ場が無い中で、その環境(家)の中で適応すべく、本来の自分の姿を変えて生き延びる。

 

そんな事を研修を受けている時に思ったのでした。

回復される方々の「本来の美しい姿」を拝見する時、「相当本質を歪められていたのだな」って実感します。機能不全家族の中で、バランスを取るための「役割」をあてがわれて生き延びる。

 

そんな風に思います。

ご来室される方々の多くは、非常に能力が高かったり魅力的であったりする場合があります。だけれどもその「力」をご自分のために使って生きるという事をされていない。

 

どちらかというと人のためにその力を使ったり、また能力があるという事をひた隠しして「スケープゴート(生贄)」を演じたりされている。

 

それは背景には「嫉妬される恐怖」があるのかも知れないなって思います。

世界の中心である親から嫉妬されてしまう事は、見捨てられてしまう恐怖と同義のように思います。

 

だから生きる場所である家にい続けるために、嫉妬されてしまう事は生きる上では非常に危うい事になってしまうのですよね。

 

「能力」や「美しさ」が逆に自分の首をしめる要素となってしまうのです。

だからその場合、その力を使って相手の世話をするポジションにいるか、もしくは「能力すらありません」って持っていく必要があるように思います。

 

そうやって「本来の美しさ」が消し去られ、そして自分の人生を生きる事が難しくなってしまうのかも知れません。

 

生きることが虚しくなってしまうのも当然かも知れません。だって本質で生きていないから。誰かのために「役割」を演じているから。

 

そのような「役割」の自分から解放されていきますと、次第にご自分の心からの喜びを感じながら生きていけるようになられます。

 

”私”が満たされ、”私”の人生を生きていかれる。

 

アダルトチルドレンからの回復は、生き生きとした”私”を生きるということなのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

 
 

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