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アダルトチルドレン

アダルトチルドレンの「役割」から降りる

アダルトチルドレン   2022/01/29 (土)  9:05 PM

菜花の花が小さく咲いていました。

レモンイエローの菜花の花、ちょっと可愛いな~!って思いました。

今年はプランター2つに菜花を作りました。

 

「美味しいだろうな~」って思って作った菜花ですが、ちょっとお花を楽しみたいなって思っています。プランター一杯に咲く感じが楽しみですね。

 

随分と長くカウンセラーとして走ってきました。

私自身、臨床心理の学校では「家族と子供」を専門特化した学校で学びました。家族を中心としたカウンセラーとしてやって来たいと、強く思って走っていました。

 

アルコール専門病院を勤務後、アダルトチルドレンについて詳しい精神科医の先生がやっておられた相談室で勤務していました。

 

そして多くの幼少期の家族の問題を抱えた、アダルトチルドレンの方々の回復を拝見して来ました。非常にその本来の姿に戻り自由になっていかれるご様子は、お見事だなと実感致します。

 

機能不全家族の中で生きる時、子供として生きることが難しい状況が起こってくるのです。アダルトチルドレンではいくつかのタイプがあります。

 

1:ヒーロー(英雄)

2:スケープゴート(生贄)

 3:ロストワン(いない子)

 4 : マスコット・クラン(道化師)

 5:イネイブラー(支え手)

 

多くの場合は、これらの「役割」を背負わされてしまう傾向があるように思います。

 

例えば上の世代の親が、外の社会では「いい人」としているけれど、だけれども家では暴力振るう存在。そしてその暴力を受ける母親の元、その不幸な母親を支える子供(イネイブラー)としての役割を引き受ける娘という事があったりします。

 

そしてこの外ではいい顔をしている父親から虐待され、その苦しみを背負うスケープゴート(生贄)の「役割」の子供という場合もあります。

 

これらの様々な「役割」を背負われてしまいますと、その「役割」の自分のキャラクターだと信じてしまい、その方の生き方のパターンが出来上がってしまうことがあります。

 

スケープゴート(生贄)の「役割」を背負った子供は、「自分は何をやってもダメだ」とか「惨めな存在だ」って思って生きる展開となってしまうかも知れません。

 

だけれどもよくよく詳らかに見て行くと、スケープゴートの存在が抱えている問題は、親の苦しみや不甲斐なさからの虐待の影響によるトラウマを背負っている状態と言えるのです。

 

またイネイブラーとして、暴力を受けている母親を世話をする支える子供は、親からの愛情は得られない、その根底にある「見捨てられる恐怖」をカバーするために、「子供が親をケアする」という「役割」を背負わされてしまっているのです。

 

そんな本来必要じゃない、アダルトチルドレンの「役割」から解放されて行きますと、「”私”が求めている自由」のために生きていかれるようになります。

 

「役割」ではなく、”私”が求めている幸せや自由というのがあるのですよね。それが「本来の”私”の姿」なのですよね。

 

当相談室では、アダルトチルドレンの背景となっている家族のトラウマについて、安全な形で短期に効果を発揮するFAP療法を用いご提案させて頂いております。

 

ご興味のある方は、こちらからご予約頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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