FAP療法, アダルトチルドレン, カウンセリング, トラウマ治療, 横浜, 複雑性PTSD 2021/12/25 (土) 7:53 PM
だいぶ寒くなって来ましたね。こんな時は暖かい鍋にしたいな~って感じであります。
このカウンセラーとしての仕事をして、もうかれこれ長い月日が経つな~って感じています。本当に早いモノです。
「初心忘れべからず!」って感じで、昔、師匠の大嶋先生からご指導頂いた事を今も同じように、日々の臨床の中で取り組んでいるなって思います。
私が駆け出しの頃、臨床の「リ」も分からない時代に、師匠の講習会に参加した時、師匠からクライアントさんとの対話の中で「分からない」っていう事を大切にするんだよと教わりました。
その時「分からないか~?」って思っていました。
私はこの「分からない」っていう姿勢が好きなのですよね。何故ならば、目の前にいらっしゃるクライアントさんの「凄さ」が見えてくるからです。
「主観」と「客観」という言葉がありますが、簡単に分かり切ってしまった時、クライアントさんの本当の「凄さ」が見えなくなってしまうように思います。
「分からない」という姿勢でお話をお伺いさせて頂くと、「強者でいらっしゃるな」と見えてくるのです。そして非常にそんな強者の方々が集まって下さる事を光栄に思うのです。
そんな世界が見えてくるのが、私にとって大切なのだなって思うのでした。
幼少期からのトラウマの回復という事を思う時、その世界は非常に興味深いなと日々感じています。
「自分が好きではない」、自己嫌悪という感覚を抱えてしまう場合という事もあるかもしれません。「自分が嫌い」だから自分以外の誰かになりたいって、自分を否定し、自分以外の誰かになるべく外に外に目を向ける。
だけれども、どこかそれは自分じゃない自分を一生懸命に偽って生きているので、無理があって不安と焦りが伴っていることがあるかもしれません。
「自分嫌い!」って感じで思えば思うほど、「偽りの自分」を演じる展開となってしまうのです
だけれども回復されて行かれる方々は、”私”に戻って行くように思います。
「”私”が私のままでいい」という、静かな落ち着きの中に生きて行かれるように思います。非常に興味深いです。
「自分って良いもの」って思えない要因に、親・子の関係性という側面もあるかもしれません。
「自分はこれが出来ないから駄目」「自分は人の気持ちを敏感に察する事が出来ないから駄目」とかって、数えたらキリがないぐらいに色々な要素でダメ出しが自分に入っているように思います。
それはある意味、親のコンプレックスを子供が背負っている場合もあるかもしれません。
親自身が言葉では言わないけれど、様々な面でコンプレックスを抱えている。人の目が気になる。そしてそれを意識して生きている。
するとその目線で子供を見た時に「そのままでは駄目でしょう~!」って、本来そのままで良いものにジャッジが入ってしまうかも知れません。
すると「そのままで十分OK」な自分が、親のコンプレックスの影響でダメ出しやジャッジによって「駄目な自分」、「足りない自分」が出来上がってしまうのかも知れません。
「本来はそのままでOK」で、その姿が無意識的な姿で自由。
その姿が歪められてしまうのかも知れません。
そんな呪縛から解放されていくと、次第に「本来の自由な”私”」の姿が見えてくるのですよね。
肩の力を抜きながら「私は私のままでOK~!」っていう楽な感覚と共に生きて行かれるのです。
●カウンセリングをご希望の方は、こちらからご予約頂けます。
【執筆者情報】
大塚 静子
資格
所属学会
経歴
研究実績
研究実績はこちらをご参照下さい
トラックバックURL
https://shizuko-o.com/kanri/wp-trackback.php?p=3610
コメントを残す