FAP療法, アダルトチルドレン, カウンセリング, トラウマ治療, 横浜, 複雑性PTSD 2021/11/01 (月) 2:43 PM
日々、様々な方々のトラウマ治療についてご提案致しております。
幼少期からのトラウマ(アダルトチルドレン)からの回復という部分では、その回復のお姿というのは非常に興味深く感じます。
それは生きる上での様々な側面で変化し、バージョンアップされて行くからです。アダルトチルドレンの問題は複雑性PTSDと関係していると思われます。
複雑性PTSDはPTSD症状(回避、再体験、過覚醒)、その他に対人関係の不信感、感情の不安定さ、否定的自己観などの様々な問題を抱えると言われています。
ですのでそこからの回復は「生きる」上での多方面の回復となって行くのですよね。非常に興味深いのですが、トラウマの問題から解放されるにつれて、次第に集中力やパフォーマンスが上がってくる変化等がみられます。
それまではトラウマに関連する様々な症状、トラウマのフラッシュバック、不安感、それらの問題にとらわれてしまう事がある為、目の前の事に集中することが難しくなってしまうのですよね。
語弊があるかもしれませんが、幼少期からのトラウマの問題を抱えていますと、その問題を何とか越えて行く事に消耗させられて「力」を奪われてしまうのですよね。本来の力を発揮して自由に生きる事が難しくなってしまうのです。
FAP療法によるトラウマ治療と共に、そのトラウマにまつわる影響が影を潜めて行く。そしてそれと共に「現実」が浮き彫りになってくる。
トラウマの影響から眺めていた世界は、トラウマの影響が色濃く感じられ、時には絶望感、虚しさ、怒り等の感覚に支配された世界だったかも知れません。それが次第に霧が晴れて行く様に軽くなって薄らいで行く。
それと共に”私”の感覚が蘇り、そしてそれまで分からなかったことがわかって来られる。ある意味、それは新しい世界を眺める様な感覚かも知れません。
「自分は能力がない」、「何をやっても出来ない」って信じてコンプレックスを感じてしまっていた。しかしそれはトラウマにまつわる影響を生き抜くのが過酷だったからという事が見えて来られる。
次第にトラウマの問題から解放された、穏やかな時の流れを生きる事ができる様になるのです。「どうあがいても出来ない」って思っていた事が「ヒョイ」って越えられる。それが”私”の本領かも知れません。
それだけトラウマの問題が「力」を削いでいたっていう事なのです。
そして回復の展開と共に「本来の”私”」のレベルに見合う人間関係や環境に身をおいて行く展開となって行く場合もあります。
”私”が心地良い、そして楽な人間関係の中にいられる。
それまでの様に、怒涛の嵐が吹き荒む環境の中で戦う必要もなく、淡々と目の前の事に取り組みながらやっているだけで、着々と力がついて行くフェアな環境に身をおいていけるのです。
お互いにリスペクトしながら高め合える関係となって行くのです。
そんな土壌の中でスクスクと”私”が育って行くのです。
●カウンセリングをご希望の方は、こちらをご確認下さいませ。
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