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FAP療法

”私”の「力」を生かしていく関係

FAP療法,  アダルトチルドレン,  カウンセリング,  トラウマ治療,  横浜   2021/04/14 (水)  5:10 PM

幼少期のトラウマの問題から解放される時、同時に起こってくるのが人間関係がシフトくる事かも知れません。複雑性PTSDの権威でおられる精神科医のジュディスハーマン氏は、回復の3段階の3ステージ目を「人間関係の再構成」と述べています。

 

 

非常に人間関係と自由というのはリンクしていると感じます。回復当初の頃、トラウマの問題を抱えた中で生きていかれる状態では、周りの人間関係を振り返ると「力を削ぐ関係」にい続けている場合が多い様に思います。

 

 

「否定ばかりされる関係」、「劣等感を植え付けられる関係」、「フェアではない関係」の中に居続けているが為に、”私”が自由になろうと思っても次から次へと問題を抱えてしまう展開となってしまうのです。

 

 

本来人は、自由になる「力」を持っているのです。その「力」を自然に使っていけば、自然と私が私らしく自由になっていく展開となるのです。しかし幼少期のトラウマの問題を抱えていますと、トラウマの再演を人間関係の中で繰り返し、ご自分を傷つける関係や搾取される関係から抜け出さないということが起こってくるのです。

 

 

そして「その関係から離れたら孤独になってしまうのでは?」と恐怖によって、苦しい関係から離れなくなってしまうのです。

 

 

トラウマ治療と共に、次第に私を大切にする心(自尊心)が育ってきます。

そして”私”の「能力」を認めることも出来るようになります。するとそれまで甘んじて受けていた、理不尽な相手からのボールに対し、ご自分を守る行動を取ることが出来るのです。そして次第に力を削ぐ人間関係が減ってくるのです。

 

 

力を削ぐ関係は「孤独になるのでは?」って恐れていても、一緒にいるだけで自尊心が下がってしまう関係ですので”私”には本来必要ないのです。

 

 

そうすると次第に”私”を大切にしてくれる関係がわかる様になって来られます。

「信頼ってこうなんだ」ってい事。そして「人と一緒にいて安心って、こういう感覚なのだ」って事を経験を通じ理解していかれる。

 

 

そしてその関係の中にいる時、”私”の本来ある「力」を更に生かしながら自由になっていかれる。

 

 

「人間関係の再構成と自由」というのは密接に繋がっているのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい

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