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HSPの生きづらさ

HSP   2022/03/27 (日)  7:08 PM

HSPの人の性格傾向 

HSPの人にも、この性格傾向が強く、生得的に高度な感覚処理感受性によって、自分だけ物事や人間関係を余計に考えたり感じたりします。

 

「どうしてほかの人はあんなに安心していられるのに、自分にはそれができないのだろう?」という疎外感を感じてしまうかも知れません。

「共感能力の高さ」に生きづらさを感じてしまうかも知れません。 

 

HSPの人の他者への過度の共感性は、他人のためにご自分のエネルギーを使用しますから、自分をないがしろにしてしまう結果を招いてしまうかも知れません。

 

身体は絶えず緊張していますが、ご本人は気がついていないかも知れません。

慢性疾患の頭痛、肩こり、腰痛、抑うつを感じませんか。?

生活環境の場面では、以下のようなことを感じ取っている人はいませんか?

HSPの人は環境感受性に悩む 

・表面では笑っていても、「内心あの人は怒っている?」と声のトーンや仕草で察知する。 「どうして沈黙しているの?」「私と話したくないか、私を嫌っているのかもしれない?」 

 

・誰彼構わずに職場で「あの人はたくさん仕事を抱えている、気がつかれないように手伝ってあげよう」と共感するあまり、自分が担当でない仕事にも首を突っ込み、さらに多忙を極めストレスをためてしまう。 

 

・バスや電車では高齢者が乗車してくるたびに罪悪感を覚え、 安心して座席に座っていられなくなる。 

 

・おもては危険だ、外出は控えようと思う時がある 

 

・猫や犬、花や森など、人間以外のものは、泣けてくるぐらい嘘がなくてみんな優しい 。

 

・人との会話に疲弊して、体調不良(頭痛、抑うつ、動悸、めまいなど)を起こすと 、相手を傷つけないように配慮しながらクタクタになりながらも会話を頑張ってしまう。

HSPの生きづらさ 

環境感受性とは性格特性の概念のひとつで、ポジティブおよびネガティブな環境刺激に対する処理や登録の個人差を表しますが、この環境感受性がHSPの人は、過度に高い傾向があるかも知れません。

 

このように知覚処理が敏感なために,他者の情動に強い影響を受ける性格傾向があるかも知れません。 他者のことに過敏に反応し続けることは「答えのない解答を求め続ける」ことと同様かも知れません。

 

それ故に、いくらやっても自信が持てない、自尊心が育てにくく、時々良い結果が出たとしても続きません。 「この間はAさん、喜んでくれたのに、今日は喜びもせず無関心、きっと私が不快なんだ」 

 

こうした感受性の強さは、なにも人間関係にマイナスに働くばかりではありません。 動物や自然、芸術表現にもその感度は働きますので、動物、自然、芸術表現に共感し、 そこに大きな喜びや深い慰めを人一倍感じたりします。 

    

HSPの人とレジリエンス(resilience/回復力) 

深刻なことにはならない 

HSPの人の不安傾向や自信喪失を高めないめには、レジリエンスを有効にする必要があるかも知れません。たとえ感覚処理能力の深さが「脆弱因子」になっていたとしても、「レジリエンス因子」が活用されれば深刻にはなりません。

 

HSPの人の共感能力の高さは、ある種才能です。その才能を他者でなく自分に向けてゆければ、かつて他者を思いやっていた力が自分に向けて有効活用されます。当相談室ではFAP療法を用いさせて頂き、騒音になっているあなたの周りの他者への感情(怒り、嫉妬)を、一端停止させて頂きます。次第に他者への共感の雑音が静まると、「ご自分のしたいこと」が見えて来るかも知れません。

 

心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、外傷体験でトラウマを抱え深刻化する人と深刻化しない人がいて、その深刻化の差異をレジリエンスと呼びます。 深刻化しないためには、以下のつの心理状態を有効に引き出す力が必要です。 

 

1.愛着の安定 

2.自尊感情 

3.自分への絶対的な支持者の獲得 

4.楽観主義  

5.ユーモア  

 

 

 「人から否定的に思われても、好き勝手に自由に生きられる」 

 

「1年に僅かだけど安心している自分も確かにいる、丁寧に丁寧に回想して、そんな自分が1秒、2分、3時間と1日の中で増えてゆく」 

 

「楽な場所は必ずあります。それを見つける時間を他者に使っているから見つからないだけです。楽は他人を安心させ喜びももたらします。」 

 

「はなさかじいさん、ダンスが三度の飯より大好きで、鬼の宴を覗いていたら、 

いてもたってもいられずに、気づけば手足が操られ、鬼を前にし、ダンシング、 

瘤取れ、手土産万々歳!」 

 

狂暴な鬼たちを喜ばせてしまう程、踊りが好きな爺さんの才能は最強です。 心からのレジリエンスは、やっぱり健康な自己愛の実践「~したい!」から生まれるかも知れません。

 

過去の自分の行動や表現を振り返ると、自分は上のような表現や行動と普段出逢ったことがないと感じていたら、当相談室にご相談ください。真摯にご相談を承りさせて頂きます。一緒にあなたの才能の活用法について考え、実践するお手伝いをさせていただきます。 

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

 

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