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アダルトチルドレン

”私”を軸として見えてくる新しい世界

アダルトチルドレン   2023/03/17 (金)  2:45 PM

暖かくなって来ると、自然と私は花や野菜を植えたくなる感じがあります。いつの間にか庭の周りに花や野菜達がゾクゾクと賑わっている感じがあります。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。そのステップは非常に興味深いなって感じがあります。

 

アダルトチルドレンからの回復というのは、周囲との人間関係のバランスによってもかなり影響されるのだなって事を感じます。非常に興味深いですね。

 

ご来室当初というのは、その方の本質を歪められたり、また語弊がありますが「ダメな自分」の役割を背負わされている場合もあるように思います。

 

でも「どうしてダメな自分を演じたり、本質を抑圧した生き方をしなければならなかったのか?」って考えるととても興味深いなって感じます。

 

ある意味それは、周りとバランスを取るためっていう場合もあったりするように思います。

 

実際に回復のステップを歩んでいくと、一定の能力や力がついて来ると、それまで穏やかな感じでバランスを取れていた環境(家・職場・友達関係)が、急にその方にとって攻撃的な感じに豹変してしまうという変化があることもあります。非常に興味深いです。

 

ご本人は「なぜ周りが急に変化をするのか?」って驚いてしまうのです。

 

だけれども結局これって、その方ご自身が気がついていないけれど力がついてきている結果、その結果によって周りの人達が自分の立ち位置を保持しにくくなってしまう場合があったりするかもしれません。

 

回復されて行かれる方の共通点として、回復と共に生きる環境や人間関係がバージョンアップしていくことがありますが、その理由はこういった事も影響もあるかもしれません。

 

家族関係で言いますと、親よりも子供の方が能力が秀でている場合、子供よりも能力が低い親は子供を「ダメな子」という役割にして、自分が上に立つことで安定するというポジションを取る場合もあるかもしれません。

 

色々な理由で問題を作ってダメ出ししていく事で、その家族の中では「スケープゴート」としての問題児が存在するという事になります。

 

だけれどもよくよく見てみると、それは本来力のある子供の存在に脅威を感じ、それを攻撃する事でバランスを取っている親との不合理な関係性が本質だったりするかもしれません。

 

そういった経験をしていく事で偽りの自分の姿が出来上がったり、また自分の本質を出してしまったら攻撃されるという条件付けの元で「ダメな自分を演じる」という生き方の癖が出来上がってくるのかも知れません。

 

回復と共に、いい意味でご自分を大切にする心が育ってきます。そして「私は私」という大切な自分軸が育ってくるのですよね。そうした時、その自分軸でもって改めてご自分の周囲の世界を見渡した時、周りの本質が次第に浮き彫りになってくるのかも知れません。

 

「周りは凄くて、自分はまるっきりダメ」って本気で信じていた世界は、それとはまた違った世界が見えてくる。凄いって思っていた対象の本質も次第に見えてくる。

 

そうした時に「な~んだ!」って思えてくるのですよね。ご自分にとって大切なものを大切にし必要じゃない人間関係は整理していく。

 

そして本当の意味で”私”が生きたいように人生が広がっていくのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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