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アダルトチルドレン

”私”を慈しむ心を育てる

アダルトチルドレン   2023/03/04 (土)  12:59 PM

今日はとっても天気のいい横浜であります。だいぶ段々と春らしなって来ました。

 

庭の方にあるヒヤシンスもちょっとだけ蕾が出て来ています。ダリア達はまだ冬眠中という感じであります。暖かくなって来ると、きっと新芽が出て来るかもしれません。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。その姿は非常に美しいな~って実感致します。

 

少しずつ少しずつ、ご自分にとっての過去を認め、そして手放し新たな自由な世界を生きて行かれる。そんな自由のステップを歩まれていらっしゃるなと感じます。

 

回復される方々の姿を拝見するにつれて「なるほど~、トラウマからの回復ってこんなメカニズムになっているのだな〜」って事を教えて頂く感じがあります。

 

ご来室される方々の多くは、幼少期において様々な家庭内(機能不全家族)のトラウマの問題を抱えていらっしゃいます。その過去のトラウマが現在の大人として生きるに際し、色々な影響が及ぼしているのです。

 

複雑性PTSDは、PTSDの3つの指標(過覚醒、回避、再体験)と、Disturbances in self-organization(DSO)の機能、1・感情の調整の問題、2・対人関係の問題、3・ネガティブな自己観の3つの領域において問題を抱えると言われています。

 

その中でやはり実感するのは、DSOの「自己肯定感」の部分は、ご自分の人生を生きていく上で非常に大切な側面だと感じます。自己肯定感という部分ですね。

 

幼少期のトラウマの問題を抱えていますと、この「自分って良いもの」って無条件に思えないという事が起こって来るのですよね。自分がどんなに頑張っても、どんなに優れていても、どこかで「自分は価値がない」とどうしても思ってしまう。

 

これは幼少期の様々なトラウマ(情緒的ネグレクト、身体的暴力、性的虐待)と強くリンクする部分となります。傷つけられたトラウマの記憶が整理されていない為に、現在の大人の自分の心に残ってしまい、大人の自分がどんなに力を持っていても「自分ってダメな存在」という強い信念が拭えない状態となるのです。

 

トラウマの問題から解放されていくと、少しずつ「私って良いもの」って思えるようになって来る。そして”私”を大切にした人生のステップを歩んでいかれるようになるのですよね。

 

大切な”私”を慈しむ心。

本当の意味でご自分を大切にして生きていく事が出来るようになるのですよね。

 

●ご興味のある方はこちららご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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