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アダルトチルドレン

”私”が自由に生きる羅針盤

アダルトチルドレン   2023/02/05 (日)  12:36 PM

昨日は相談室の入っているオフィスのビルから夕焼けが観れました。横浜のビルの街並みの隙間から、オレンジ色の夕日が輝いていてなんだか特した感じがしました。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。長くお付き合いを頂く方々もおられ、共に一緒に成長して行く感じがあります。非常に逞しくしなやかになって来られます。先輩の背中を眺める気分の時もあります。

 

そんな彼らの回復される姿を拝見する時、回復のポイントというかコツというものが見えて来る感じがあります。

 

それは「ご自分の中にある感覚を大切にしながら生きる」という事ですね。

 

自分の中には色々な感情や感覚がありますね。時に「お~!」って色々な人に出会って「凄いな~!」って感動したり。時に「何だかん分からなないけれど、惨めな気持ちがする・・・」とか。またある時は「イライラする~!」って感じに思う時もあります。

 

一つ一つご自分の中にある感覚を大切にしながら、それを元に人間関係や環境を選び取り、そして時にご自分のセルフケアをして行くといい塩梅に無意識的な感じになっていかれます。

 

ご自分の「本来ある力」を生かしながら自由に生きて行く展開となっていきますね。

 

私自身、昔この感覚というものは遠い感じがありました。感覚というよりも、昔の私は我慢と忍耐で生きていたように思います。それは感覚が封印されてしまった状態と言えるかも知れません。

 

幼少期のトラウマの問題を抱えていたので、自分の感覚を凌駕する生き方をする事が、私の中でトラウマを超えていける武器のような感じだったかも知れません。苦しみや不快を不快とも思わない生き方を自分に強いていたように思います。これはトラウマにまつわる感覚麻痺状態なのですよね。

 

かつて師匠から言われた事がありました。ある葛藤のある人間関係の渦中にいる時、私はその危ない人間関係に自分から飛び込んで行って、師匠に「大変だったんです~」と報告したところ、師匠は「そんな時は逃げるの!」っておっしゃったのでした。そしてそれが出来ない要因となっているトラウマ治療をして下さったのでした。

 

自分自身の感覚や感情がないから、自分が楽で自由になるという選択が出来なかったのでした。危ない状況に自ら入っていって、傷つき(トラウマの再演)を繰り返してしまうという事を無意識のうちにしてしまっていたのでした。

 

ご自分が自由になって行くための羅針盤は、ご自分の中にあるのですよね。ご自分の中にある喜怒哀楽。ご自分の中にある穏やかな気持ち。一方何だか不安を感じる気持ち。苛立ち。

 

それらはご自分が楽に生きるための大切なシグナルなのですよね。そんなご自分の中にある感覚を大切にして生きて行くと、自由な展開となって行くのですね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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